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降誕祭の手紙/地上の草
庵原高子自選作品集
四六判
520ページ
上製
定価
3,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年10月30日
- 書店発売日
- 2018年10月30日
- 登録日
- 2018年10月10日
- 最終更新日
- 2024年7月24日
書評掲載情報
2019-02-16 |
図書新聞
3387号 評者: 田中和生 |
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紹介
昭和34年、「降誕祭の手紙」で芥川賞候補になったとき、同期候補には吉村昭氏や金達寿氏、そして山川方夫氏がいた。その山川氏に師事し、三田文学に「地上の草」を連載していた日々……その頃から半世紀以上、戦後の激動期を家庭人として過ごしながらも、ふつふつと漲る文学への思いを絶やさずに生き続けた人生――代表作二作を全面的に改稿し、なおかつ近作の短編からよりすぐった4篇と、山川方夫氏の思い出を綴った1篇を収める、著者畢生の自選作品集
目次
【目次】
第一部
降誕祭の手紙
眼鏡
地上の草
第二部
源平小菊
海抜五・五メートル
夏の星
かきつばた
日々の光――山川方夫
自筆年譜
あとがき
版元から一言
表題作とした「降誕祭の手紙」は、現代においても決して古びない青春の物語。結婚を前にした女友達の微妙な心理の綾を描いて見事です。また「地上の草」は、病にたおれた母親と、亡くなるまで彼女を看病する兄妹たちの群像を描き、明治・大正・昭和と連なるひとつの家族のかたちを長編として刻んだ名作です。また、近作4篇はそれぞれが完成度の高い力作で、著者の文学的精進が伺われます。山川方夫氏が生きていた時代、文学が文学として焦がれる対象であった時代を、これほどに感じさせる作品集はないでしょう。最近の流行りものの小説ではなく、「しみじみといい小説を読みたい」と思われている読者には是非お薦めの一冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。