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アルフレッド・リードの世界 改訂版 アルフレッド・リード(著) - スタイルノート
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アルフレッド・リードの世界 改訂版 (アルフレッド・リードノセカイ) その人と吹奏楽曲108曲全ガイド (ソノヒトトスイソウガクキョクヒャクハチキョクゼンガイド)

芸術
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A5判
336ページ
並製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-7998-0202-1   COPY
ISBN 13
9784799802021   COPY
ISBN 10h
4-7998-0202-X   COPY
ISBN 10
479980202X   COPY
出版者記号
7998   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年6月30日
書店発売日
登録日
2023年5月31日
最終更新日
2023年6月27日
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書評掲載情報

2023-07-10 バンドジャーナル  2023年8月号
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紹介

なじみ深い多くの吹奏楽曲を作曲した、アメリカの作曲家アルフレッド・リード(1921-2005)は、吹奏楽の神様とも称される。クラシックの伝統的な作曲技法を習得したのち、放送局や出版業界での豊富な経歴に基づき、激しく情熱的な曲から叙情的で感動的な曲まで本格的で親しみやすい吹奏楽曲を次々と発表し、絶大な人気を博した。親日家としても知られ、たびたび来日し、ゲストコンダクターとして全国各地で感動を巻き起こし、今でも吹奏楽関係者の憧れと尊敬の的であり続けている。この本は、リードと親しく交流した著訳者がリード本人と協力して出版した『アルフレッド・リードの世界』(1996年、佼成出版社刊)をベースに、その後の作品も加えた全108曲を丹念に研究して有用な情報を加え、さらには、伝記から資料集まで全面的に書き改めた。人気曲《アルメニアン・ダンス》《エルサレム讃歌》等、もととなった曲の楽譜や歌詞対訳は作品を理解する上で参考になる。また楽譜の正誤情報、来日公演の全記録も掲載した。元・吹奏楽部員の懐かしい思い出を呼び覚ますと共に、今後の演奏や鑑賞に役立つ貴重なガイドブックとなるだろう。

目次

第1章 アルフレッド・リードの生涯
1|子ども時代
2|青年時代
3|軍楽隊時代
4|ジュリアード音楽院時代
5|音楽業界時代
6|ベイラー大学時代
7|ハンセン出版社時代
8|マイアミ大学時代
9|日本における人気
10|世界に羽ばたく

第2章 オリジナル吹奏楽曲108曲全ガイド
1 スラブ民謡組曲
2 コラール前奏曲ホ短調
3 ランバージャック序曲
4 クラウニング・グローリー
5 トランペットのためのオード
6 バラード
7 セレナード
8 力と尊厳
9 グリーンスリーブズ
10 音楽祭のプレリュード
11 海の情景
12 讃美歌組曲
13 シンフォニック・プレリュード
14 フラリッシュの祭典
15 嘆きの歌
16 祝典序曲
17 ラフーン
18 コリック・ソング
19 詩と権力
20 ヴァイキングの戦争行進曲と闘いの讃歌
21 パッサカリア
22 ミュージック・メーカーズ
23 サスカッチアンの山
24 イントラーダ・ドラマチカ
25 金管楽器と打楽器のための交響曲
26 ロシアのクリスマス音楽
27 ジュビラント序曲
28 忠誠の誓い
29 セレモニアル・ファンファーレ
30 イン・メモリアム
31 北国の伝説
32 インペラトリクス
33 “ハムレット”への音楽
34 アレルヤ!ラウダムス・テ
35 アルメニアン・ダンスパート1
36 パンチネロ
37 北国の夜想曲
38 あるアメリカ人の誓約
39 吹奏楽のための第一組曲
40 オセロ
41 アルメニアン・ダンスパート2
42 プレリュードとカプリッチオ
43 第二交響曲
44 吹奏楽のための第二組曲
45 魔法の島
46 春の猟犬
47 クリスマス・イントラーダ
48 ラッシュモア
49 吹奏楽のための第三組曲
50 プロセルピナの庭
51 クイーンストン序曲
52 ヴィヴァ・ムジカ!
53 小組曲
54 プロ・テキサーナ
55 法華経からの三つの啓示
56 気高きカスケード連峰の歌
57 エル・カミーノ・レアル
58 カリブ舞曲
59 セカンド・センチュリー
60 百年祭讃歌
61 クリスマス・セレブレーション
62 ゴールデン・ジュビリー
63 エルサレム讃歌
64 第三交響曲
65 サリューテイションズ
66 夕べ
67 セレブレーション・ファンファーレ
68 ミスター・ミュージック!
69 ゴールデン・イーグル
70 春のよろこび
71 カーテン・アップ!
72 トランペットとドラムとともに
73 聖歌変奏曲
74 第四交響曲
75 マリンバ・コンチェルティーノ
76 エヴォルーションズ
77 吹奏楽のための第四組曲
78 吹奏楽のための第五組曲
79 第五交響曲「さくら」
80 我が牧人は愛の王
81 勇気の城壁
82 シチリアーナ・ノットゥルノ
83 トランペット協奏曲
84 二つのバガテル
85 フルートのためのディヴェルティメント
86 吹奏楽のための第六組曲
87 ビッグ・イースト・マーチ
88 ゴールデン・イヤー
89 カントとカンドンベ
90 ミレニアムIII
91 シルバー・シャドー
92 我らは未来
93 時代
94 アクラメーション
95 キリキア
96 子どもの組曲
97 ジョワイユ・ノエル
98 ミュージック・イン・ジ・エアー
99 吹奏楽のための第七組曲
100 イースト・アンド・ウエスト
101 激励と讃美
102 オールド・アンド・ニュー
103 十二夜
104 アーデンの森のロザリンド
105 ファンファーレとプロセッショナル
106 ヴィクトリー
107 EBOシグネーション
108 五つのクラリネットのための五つの舞曲

第3章 資料
1|年表
2|出版作品リスト
3|文献案内
4|日本での足跡
5|音の輪コンサートの足跡
6|自作指揮CD
7|リードの自筆スコア
主要人名索引
オリジナル作品名索引

TOPICS
1|楽譜によくあるリード用語
2|アレンジ/トランスクリプション/作曲
3|ブリリアント・ブラス群/メロー・ブラス群
4|日本の讃美歌・聖歌集
5|キュー/クロスキュー
6|シンフォニックバンド/ウインドアンサンブル
7|リードの宗教観
8|リードと民族音楽
9|リードの楽器編成
10|リードの自筆譜の美しさ
11|「編曲家」アルフレッド・リード
12|フルスコアあれこれ
13|コンデンススコア再考
14|楽譜カバーのデザイン
15|「プログラムノート」のありがたさ
16|ネット配信と曲目解説
17|コンサートの曲目解説にひと工夫を
18|日本を愛し、日本に愛されたリード
19|楽譜にはミスがつきもの
20|リード晩年の不運
21|邦題の混乱を振り返って
22|リード研究へのヒント
23|リードの自筆譜の所在
24|入手困難な楽譜はどうすれば?
25|リード作品の主な出版社
26|リード作品を編曲する動き

前書きなど

 一人の作曲家としての私の人生と作品を扱った本書の刊行は、私がこれまでに受けた最高の栄誉の一つに違いありません。幼い頃から音楽は私の家族と同様に私の生活の一部であり、私は常に音楽を聴いたり書いたりしてきました。音楽は私にとって天の恵みであり、私の創作意欲を喚起するものであり、そして多くの場合、音楽のおかげで私は苦しい努力を続けることができ、非常に困難な仕事にも立ち向かうことができました。
 この崇高な芸術と共に歩んだ半世紀の間に私が学んだことが一つあるとすれば、それは新しい作曲を生み出すときはいつも、それが何曲めかの新しい誕生であると同時に、まったく初めての誕生であると考えなければならないということです。あたかも、私がそれまでの曲を書いたことがなく、それが最初の作品であるかのように新鮮な気持ちで! 今日でも私は、自分の芸術と技術を磨き続けています。これまで山の頂上はおろか、中腹に至った思いさえもしたことがありません。どんなに高く登っても、頂上はまだその遙か彼方に続いているのです。ゴールに着いたという満足感を得るには、私には、学び、そして習得すべきことがまだまだ残され
ています。
 本書の編纂にあたっては、村上泰裕氏の献身的な努力、とりわけ、そこに含まれる資料についての正確さ、質の高さを求める彼の熱心な調査に対して、深い恩愛の念でいっぱいです。翻訳の過程で的確な訳語を選んだり微妙なニュアンスを理解したりすることの困難な部分については、私も事実に関する資料を提供するなど、できる限りの協力をしてまいりました。しかし、その資料について彼が評価・解釈する際、特に音楽そのものに言及する場合は、私からの意見にとらわれることなく、自由に考えて判断するように言ってきたことも事実です。そうした評価は彼自身のものであり、彼もそのとおり執筆を進めてくれたことをうれしく思っています。
 最後になりましたが、日本の音楽家と音楽を愛する皆様には、この偉大な国で、作曲家と指揮者としての私の作品と活動をこよなく愛し、熱烈に歓迎してくださることに心から感謝しております。そうしたご恩に報いるには私は力不足ですが、私にできる最大のことは、最高の状態で創作を続け、今後とも皆様のご期待に沿うように願い続けることであると考えています。
アルフレッド・リード

著者プロフィール

アルフレッド・リード  (アルフレッド リード)  (

1921年1月25日生まれ。アメリカの作曲家・編曲家・指揮者、元・マイアミ大学音楽学部教授、元・洗足学園音楽大学客員教授。1970年に《音楽祭のプレリュード》が全日本吹奏楽コンクールの課題曲に採用されて脚光を浴び、一躍人気作曲家となる。1981年以来たびたび来日して多くのプロ・アマチュアの吹奏楽団で自作品を精力的に指揮した。出版された作・編曲作品は300曲以上にのぼり、代表曲《アルメニアン・ダンス パート1》は吹奏楽を代表する作品として高校の音楽の教科書に取り上げられている。2005年9月17日、84歳で死去。

村上泰裕  (ムラカミヤスヒロ)  (著訳

1962年、山形県米沢市生まれ。福島大学教育学部中学校課程英語科卒業、京都大学教育学部教育心理学科卒業。山形大学大学院修了・教育学修士。1989年から2010年まで山形県公立中学校教諭・吹奏楽部顧問。以後バルトーク・レコーズ・ジャパン代表、各楽譜出版社の楽譜制作・校訂・解説を行う。アルフレッド・リードの初来日の際に面会を果たして以来、日本の理解者の一人として親しく交流した。

上記内容は本書刊行時のものです。