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支配の構造 堤 未果(著/文) - SBクリエイティブ
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支配の構造 (シハイノコウゾウ) 国家とメディア――「世論」はいかに操られるか (コッカトメディアヨロンハイカニアヤツラレルカ)

新書
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新書判
244ページ
定価 850円+税
ISBN
978-4-7973-9885-4   COPY
ISBN 13
9784797398854   COPY
ISBN 10h
4-7973-9885-X   COPY
ISBN 10
479739885X   COPY
出版者記号
7973   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年7月31日
最終更新日
2019年7月31日
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書評掲載情報

2019-09-22 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

映画『新聞記者』異例の大ヒットで注目!
NHK官邸への忖度、官房長官の質問制限、報道の委縮……。その真相は―ー。
「100分de名著スペシャル~メディア論~」気鋭の論客が徹底議論!
名著(古典)を通じ、メディアの本質に迫った『100 分deメディア論』(NHK Eテレ/2018.03)。
放送後、その踏み込んだ発言で話題を巻き起こし、視聴者から再放送リクエストが殺到。
スタジオ番組としては異例となる「ギャラクシー賞」を受賞しました。
放送から1年。
しかし、日本のメディアはさらに深刻の度を増しています。

「まだ語るべきことがあるのではないか」
いまメディアに起きている「恐ろしいこと」とは?
「メディアについてもっと根本的な場所から問い直さなければ、もはや先は見えない」
「まだまだ語るべき事があるのではないか」
そんな思いから、私たち四人は新たな名著を手に、再び結集しました。
今回は映像ではなく活字媒体。

ポピュリズム、ナショナリズム、メディアと権力、表現の自由……
その原因を深くえぐる、忖度一切なしの大提言です。

目次

■目次
第1章 政治権力とメディア(堤未果)
名著:『メディアの権力』ハルバースタム

第2章 ポピュリズムと対峙する(中島岳志)
名著:『アメリカのデモクラシー』トクヴィル

第3章 ナショナリズムの取り扱い方(大澤真幸)
名著:『定本 想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン

第4章 「本を燃やす」のは誰か(高橋源一郎)
名著:『華氏451度』レイ・ブラッドベリ



■項目(一部抜粋)
◎危険水域まできたメディア危機
・東京新聞記者の質問拒否、どう見るか
・NHKの官邸への忖度――メディアと権力の距離感
・「新潮45」問題でメディアがとるべきだった態度
・メディアは「事実」ではなく受け手が聞きたいことを聞かせるのに熱心
・9.11 アメリカのジャーナリズムが死んだ日
・株主資本主義がメディアを買いあさる
・「勘ぐれ、おまえ」NHK番組改変問題の真相


◎暴走する日本の「空気」
・右と左の分断―この国には2つの違った「事実」がある
・「世論」は人を殺せる
・沖縄返還の密約とペンタゴンペーパーズ
・忖度――「まなざしの内面化」という構造
・大衆の欲望を代弁する「後見人」政治家

◎古典に学ぶ知恵
・ナショナリズムの産物としての「国立博物館」
・「新聞を読む」という異常なマス・セレモニー
・夏目漱石は近代国家の成立に加担した
・「グローバリズムはナショナリズムよりも良い」は本当か
・「本が燃やされている」
・古典を読むとは異物と出会うこと
・人は後ろ向きに未来に入っていく

著者プロフィール

堤 未果  (ツツミ ミカ)  (著/文

国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。 ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。 米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、 現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。 「アメリカ弱者革命」で日本ジャーナリスト会議黑田清賞。 2008年「ルポ貧困大国アメリカ」(3部作)で中央公論新書大賞。 2009年に同著で日本エッセイストクラブ賞。 2010年「岩波書店100周年?読者が選ぶ岩波本」で著書二冊がトップ10入り。 多数の著書は海外でも翻訳されている。 「沈みゆく大国アメリカ」「政府は必ず嘘をつく」「社会の真実のみつけ方」「日本が売られる」など著書多数。

中島 岳志  (ナカジマ タケシ)  (著/文

1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、2017年8月現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』で大佛次郎論壇賞を受賞。著書に『インドの時代』『秋葉原事件』『パール判事』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『ナショナリズムと宗教』『アジア主義』など。

大澤 真幸  (オオサワ マサチ)  (著/文

1958年、長野県松本市生まれ、社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。2007年、『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を、2015年、『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞を受賞。主な著書に『〈自由〉の条件』『夢よりも深い覚醒へ』『日本史のなぞ』『可能なる革命』『〈世界史〉の哲学』『社会学史』、共著に『ふしぎなキリスト教』などがある。

高橋 源一郎  (タカハシ ゲンイチロウ)  (著/文

1951年生まれ。1981年『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長篇小説賞優秀作受賞。1988年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞受賞。2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞受賞。著書に『ニッポンの小説』『「悪」と戦う』『恋する原発』他多数。

上記内容は本書刊行時のものです。