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支配の構造
国家とメディア――「世論」はいかに操られるか
- 書店発売日
- 2019年7月8日
- 登録日
- 2019年7月31日
- 最終更新日
- 2019年7月31日
書評掲載情報
2019-09-22 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
映画『新聞記者』異例の大ヒットで注目!
NHK官邸への忖度、官房長官の質問制限、報道の委縮……。その真相は―ー。
「100分de名著スペシャル~メディア論~」気鋭の論客が徹底議論!
名著(古典)を通じ、メディアの本質に迫った『100 分deメディア論』(NHK Eテレ/2018.03)。
放送後、その踏み込んだ発言で話題を巻き起こし、視聴者から再放送リクエストが殺到。
スタジオ番組としては異例となる「ギャラクシー賞」を受賞しました。
放送から1年。
しかし、日本のメディアはさらに深刻の度を増しています。
「まだ語るべきことがあるのではないか」
いまメディアに起きている「恐ろしいこと」とは?
「メディアについてもっと根本的な場所から問い直さなければ、もはや先は見えない」
「まだまだ語るべき事があるのではないか」
そんな思いから、私たち四人は新たな名著を手に、再び結集しました。
今回は映像ではなく活字媒体。
ポピュリズム、ナショナリズム、メディアと権力、表現の自由……
その原因を深くえぐる、忖度一切なしの大提言です。
目次
■目次
第1章 政治権力とメディア(堤未果)
名著:『メディアの権力』ハルバースタム
第2章 ポピュリズムと対峙する(中島岳志)
名著:『アメリカのデモクラシー』トクヴィル
第3章 ナショナリズムの取り扱い方(大澤真幸)
名著:『定本 想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン
第4章 「本を燃やす」のは誰か(高橋源一郎)
名著:『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
■項目(一部抜粋)
◎危険水域まできたメディア危機
・東京新聞記者の質問拒否、どう見るか
・NHKの官邸への忖度――メディアと権力の距離感
・「新潮45」問題でメディアがとるべきだった態度
・メディアは「事実」ではなく受け手が聞きたいことを聞かせるのに熱心
・9.11 アメリカのジャーナリズムが死んだ日
・株主資本主義がメディアを買いあさる
・「勘ぐれ、おまえ」NHK番組改変問題の真相
◎暴走する日本の「空気」
・右と左の分断―この国には2つの違った「事実」がある
・「世論」は人を殺せる
・沖縄返還の密約とペンタゴンペーパーズ
・忖度――「まなざしの内面化」という構造
・大衆の欲望を代弁する「後見人」政治家
◎古典に学ぶ知恵
・ナショナリズムの産物としての「国立博物館」
・「新聞を読む」という異常なマス・セレモニー
・夏目漱石は近代国家の成立に加担した
・「グローバリズムはナショナリズムよりも良い」は本当か
・「本が燃やされている」
・古典を読むとは異物と出会うこと
・人は後ろ向きに未来に入っていく
上記内容は本書刊行時のものです。