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アダルトチルドレンの教科書 横道誠(著) - 晶文社
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アダルトチルドレンの教科書 (アダルトチルドレンノキョウカショ) 回復のメタメソッド (カイフクノメタメソッド)

哲学・宗教
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発行:晶文社
四六判
228ページ
定価 1,700 円+税   1,870 円(税込)
ISBN
978-4-7949-7427-3   COPY
ISBN 13
9784794974273   COPY
ISBN 10h
4-7949-7427-2   COPY
ISBN 10
4794974272   COPY
出版者記号
7949   COPY
Cコード
C0011  
0:一般 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年5月28日
最終更新日
2024年7月1日
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紹介

親による虐待、発達障害、宗教2世、PTSD……多重当事者だからこそ書けた、物語形式によるアダルトチルドレンの回復メソッド。当事者研究、オープンダイアローグ的対話実践で、自分なりのメソッドを発見してください。

依存症、精神疾患、貧困、DVなど、さまざまな事情による機能不全家庭で育った人のために書かれた、回復メソッドの教科書。アダルトチルドレン(AC)の困り事は多様で、一般的な処方箋だけでは対応しきれない。多様な出方をするACの事例にあわせて、当事者自身が回復メソッドを発見する必要がある。それがメタメソッドの考え方。当事者研究とオープンダイアローグ的手法により、数多くの対話型自助グループを主宰する著者の経験知が詰まった、物語形式で語る、アダルトチルドレンの回復指南書。アダルトチルドレン関連の文学・マンガ・映画作品についてのコラムも収録。

【「はじめに」より】
「本書はアダルトチルドレン(機能不全の家庭で育った人)のために書かれています。アダルトチルドレンの困り事は多様ですから、本書では処方箋を並べていくことに合わせて、そのような処方箋を当事者の側から新たに発見する場として「対話型自助グループ」を推奨しています。その意味で本書は「メソッド」の本であると同時に、メソッドを開発するための「メタメソッド」の本でもあります。」

【目次より】
1 アダルトチルドレンに関する基本事項
入口として──ダイキの物語/1-1 心理学的観点から/1-2 医療的観点から/1-3 ふたたび心理学的観点から/出口として──ダイキの物語

2 さまざまな回復モデル
入口として──アヤカの物語/2-1 傷ついた子どもの回復/2-2 トラウマケアの観点から/2-3 対話型自助グループのすすめ/出口として──アヤカの物語

3 当事者研究とオープンダイアローグの実践
入り口として──リョウの物語/3-1 前もって理解しておくこと/3-2 自助グループでの当事者研究/3-3 自助グループでのオープンダイアローグ/出口として──リョウの物語

☆COLUMN『くるまの娘』(宇佐見りん著)/『イグアナの娘』(萩尾望都作)/『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督)/『新世紀エヴァンゲリオン』(庵野秀明監督)/『血の轍』(押見修造作)/『人間失格』(太宰治著)/

目次

◉はじめに
1 アダルトチルドレンに関する基本事項
入口として──ダイキの物語
1-1 心理学的観点から
◉アルコール依存と機能不全家族
◉アダルトチルドレンの類型
◉アダルトチルドレンが抱える諸問題
◉エンパワメントの機能
◉毒親の問題
1-2 医療的観点から
◉逆境的小児期体験
◉複雑性PTSDと発達性トラウマ障害
◉ボーダーラインパーソナリティ症、愛着理論、依存症
1-3 ふたたび心理学的観点から
◉希死念慮の問題
◉HSPの問題
出口として──ダイキの物語
☆COLUMN『くるまの娘』(宇佐見りん著)
☆COLUMN『イグアナの娘』(萩尾望都作)

2 さまざまな回復モデル
入口として──アヤカの物語
2-1 傷ついた子どもの回復
◉健康生成論と自己治療仮説。
◉安全基地
◉内なる子ども
◉12ステップ
◉コントロールの放棄と獲得、平安の祈り、認知行動療法の幸福
◉早期不適応スキーマとインナーペアレンツ
2-2 トラウマケアの観点から
◉環状島
◉トラウマインフォームドケア
◉物理的なトラウマ治療
◉マインドフル・セルフコンパッション
◉STAIR/NST
◉心的外傷後成長と多次元的回復
2-3 対話型自助グループのすすめ
◉自助グループの機能
◉持続的幸福のために
◉対話型自助グループの挑戦
◉創作的なメタメソッドの場
出口として──アヤカの物語
☆COLUMN『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督)
☆COLUMN『新世紀エヴァンゲリオン』(庵野秀明監督)

3 当事者研究とオープンダイアローグの実践
入り口として──リョウの物語
3-1 前もって理解しておくこと
◉当事者研究とオープンダイアローグ的対話実践のやり方
◉グラウンドルールがたいせつ
◉最大のターゲットは環境
◉アドバイスの問題
◉アイ・メッセージ
3-2 自助グループでの当事者研究
◉フラッシュバックについての当事者研究
◉怒りについての当事者研究
3-3 自助グループでのオープンダイアローグ
◉恋愛についてのオープンダイアローグ
◉親との関係についてのオープンダイアローグ
出口として──リョウの物語
☆COLUMN『血の轍』(押見修造作)
☆COLUMN『人間失格』(太宰治著)
◉参考文献
◉おわりに

著者プロフィール

横道誠  (ヨコミチマコト)  (

京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究。単著に『みんな水の中──「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『唯が行く!──当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』(金剛出版)、『イスタンブールで青に溺れる──発達障害者の世界周航記』(文藝春秋)、『発達界隈通信──ぼくたちは障害と脳の多様性を生きてます』(教育評論社)、『ある大学教員の日常と非日常──障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』(晶文社)、『ひとつにならない──発達障害者がセックスについて語ること』(イースト・プレス)、『発達障害者は〈擬態〉する──抑圧と生存戦略のカモフラージュ』(明石書店)、『発達障害の子の勉強・学校・心のケア──当事者の私がいま伝えたいこと』(大和書房)など、共著に『当事者対決! 心と体でケンカする』(世界思想社)、『海球小説──次世代の発達障害論』(ミネルヴァ書房)、編著に『みんなの宗教2世問題』(晶文社)、『ニューロマイノリティ──発達障害の子どもたちを内側から理解する』(北大路書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。