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市民目線で「自殺」を考える 波名城翔(著) - 新評論
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【利用可否不明】

市民目線で「自殺」を考える (シミンメセンデジサツヲカンガエル) マニュアルでは寄り添えない

社会一般
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発行:新評論
四六判
200ページ
定価 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-7948-1305-3   COPY
ISBN 13
9784794813053   COPY
ISBN 10h
4-7948-1305-8   COPY
ISBN 10
4794813058   COPY
出版者記号
7948   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年3月
書店発売日
登録日
2025年12月4日
最終更新日
2026年2月9日
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紹介

死にたいと感じている/感じたことのある人、残された人、
寄り添う人の「声」に耳を傾け、共感と対話の予防策を提示

 「なぜ人は自殺するのか」を研究テーマとしてきた筆者は、行政機関での自殺対策にも携わっている。ある日、離島でのインタビュー後に後輩がふと漏らした「死にたいと感じた時の相談窓口は、一つのほうが迷わなくていい」という一言がきっかけで、住民や当事者自身の「生の声」に焦点を当てることにした。八か月にわたるインタビューを中心に、地元で「自殺が多い」とされる地域のデータと聞き取り結果で実態を示し(序章)、「自殺の現状」(第1章)を概説する。続く第2章では、①大学での自殺予防教育、②学生を亡くした教員の苦悩、③民間の自殺予防電話相談に携わる大学生の「声」を取り上げる。希死念慮に囚われた人に寄り添う大学生の「信念」は、想像をはるかに超えるものであった。
 そして第3章では、過去に自殺を企図したことがあり、現在は相談者として活動する人物の語りと、その人が所属する「国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター」の取り組みを紹介しているが、これは当事者視点から「支援の可能性」を探る意図による。これまで公には語られてこなかった活動内容を知ることで、読む人が自殺を「自分事」として捉える機会になるはずである。
 残りの章では、筆者の専門である「離島の自殺」に焦点を当て、高校生の「島立ち」を支える大学生の取り組みなどを紹介するほか、フィリピンでの海外視察、カトリック社会における若者の自殺増加傾向、出稼ぎと家族関係、SNSの影響など、グローバルな課題を提示している。
 本書の取材は自然発生的な対話から生まれたものが多い。それだけに、「身近な声に耳を傾ける重要さ」が伝えられたと思う。SNSもAIも、「心の拠り所」にはなりえない。見過ごされがちな声に光を当て、「共感」と「対話」で成り立つ社会となることを願っている。(はなしろ・しょう)

著者プロフィール

波名城翔  (ハナシロショウ)  (

沖縄県宮古島出身。精神保健福祉士/社会福祉士。障害、医療、行政機関を経て大学教員へ。琉球大学人文社会学部准教授。沖縄県自殺対策連絡協議会委員、沖縄県公立学校教職員メンタルヘルス対策検討会議委員。著書に『自殺者を減らす!―ゲートキーパーとしての生き方』、『離島の光と影―「シマ」の観光と自殺』がある。

上記内容は本書刊行時のものです。