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京都出町のエスノグラフィ 有馬恵子(著) - 青土社
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京都出町のエスノグラフィ (キョウトデマチノエスノグラフィ) ミセノマの商世界 (ミセノマノバザールワールド)

社会一般
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発行:青土社
四六判
454ページ
定価 4,200 円+税   4,620 円(税込)
ISBN
978-4-7917-7717-4   COPY
ISBN 13
9784791777174   COPY
ISBN 10h
4-7917-7717-4   COPY
ISBN 10
4791777174   COPY
出版者記号
7917   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年5月8日
最終更新日
2025年7月9日
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書評掲載情報

2025-11-08 毎日新聞  朝刊
2025-10-18 日本経済新聞  朝刊
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紹介

滅びゆくとされたものたちの思想に向けて
グローバル資本主義経済の末端で、小規模店舗はいずれ消滅すると考えられてきた。しかし本当にそうだろうか? 京都市北部の出町とよばれる「まち」で、店が営まれる空間(店の間:ミセノマ)をのぞき込んでみると、そこでは新しい試みが生まれ、人々が入り込み、まちは常に変化し続けている。 老舗の呉服店、流しの焼きいも屋、駅前のシェアサイクル……半径2kmから描きだされる濃密なフィールドワークから、まちのざわめきと響きあう声が聞こえてくる。

まちの隙間で展開する物のやりとりとそこで紡がれる技芸〈アート〉。ばらばらの「点」に過ぎない小さな営みが響きあい、しぶとく再生していく独自の商世界。大胆かつ繊細に描き出された多声的なまちの姿は、見慣れた都市の風景を一変させる。――小川さやか

商店街に広がるスポンジ化。しかしその間隙には、まちに新たな力動をもたらす、ミクロな力のせめぎ合いが鼓動していた。圧倒的なフィールドワークに基づきながら、商店街への悲観論を打ち破る、社会学の新たな地平。まちが、静かに語り始める。――戸谷洋志

目次

【目次】
Prologue 響きあう声

第1部 滅びゆくとされたものたちの思想に向けて

序章 ミセノマのアンサンブル
1 ミセノマと市場
2 通りとミセノマ
3 まちとミセノマ
4 商世界〈バザール・ワールド〉とミセノマ

1章 店、まち、アートのトリロジー
1 「滅びゆく店」「衰退するまち」という視点の再検討
2 〈ミセノマのアート〉というパースペクティブ 
3 本書の目的と方法、対象と構成

第2部 出町の誕生

2章 市場と工場 
1 御土居と桝形
2 近代都市化とせめぎあい
3 近代化と工業化

3章 店を生き抜く――闘争から祭りへ
1 転換点
2 一九七〇年代 衝突――スーパー反対闘争
3 一九八〇年代 融合と分離――祭りの誕生と終焉
4 一九九〇年代 アメとムチ――大店法の緩和とその見返り

4章 まちの物語とその書き換え
1 二〇〇〇年代 まちの物語――鴨川デルタ、神輿、鯖街道
2 二〇一〇年代――まちのスポンジ化

Intermission  ヒエログリフを読みほごす

第3部 出町のエスノグラフィ

5章 のれんを守る
1 呉服店
2 乾物店
3 のれんとミセノマのスキマ

6章 新しいのれん
1 KYOTOGRAPHIE
2 出町座
3 のれんとまちのスキマ

7章 穴場を形成する
1 駅前のシェアサイクル店
2 まちの喫茶店
3 穴場とスキマの生態系

8章 スキマに入り込む
1 喫茶店の間借り
2 倉庫を間借りした喫茶店
3 軒先の焼きいも屋
4 受け継がれる技芸とまちのスキマ

9章 路上のミセノマで
1 ローカルな法解釈と地域のインフォーマルなルールの間で
2 流し売りの焼きいも屋
3 路上の八百屋
4 絡まりあう協働性と敵対性

10章 まちの閾のあいだで――協働、敵対、黙認、撤退
1 路上をめぐる狡知と配慮
2 ラストサムライ
3 見世の間とバザール

11章 絡まりあう力としてのアート
1 魔力と通力
2 見通す力と引き剥がす力
3 間隙を縫う
4 タンジブルなものとその力

終章 ミセノマのポリフォニー
1 ミセノマとまちのスキマで
2 ミセノマのスキマと余白
3 重なりあうパルス
おわりに 泡沫の栖

Epilogue 偶然のポリフォニー

上記内容は本書刊行時のものです。