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ことば2 山口一郎(著/文) - 青土社
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ことば2 (コトバニ)

芸術
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発行:青土社
四六判
272ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7917-7625-2   COPY
ISBN 13
9784791776252   COPY
ISBN 10h
4-7917-7625-9   COPY
ISBN 10
4791776259   COPY
出版者記号
7917   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年4月11日
最終更新日
2024年6月14日
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紹介

サカナクションのメジャーデビュー前、自分自身のための訓練として書き綴られた詩のような短い言葉の断片たち。シリーズ第2弾。

一郎くん

一郎くんはロックバンドのフロントマン、である前に、まさしくひとりのシンガーソングライターだと思う。
いつでも、歌う自分と作る自分が鬩ぎ合っている。
いつでも、(いつか魂の歌を)と切望している。
決して諦めていないから苦しい。諦めてしまえたらどんなに楽だろう。一度は名前が出た後でそんなやつは大勢いる。

懐かしい北国の風景をさ迷えば何かが見つかると思って、徒然なるままに書き留めているのだろう。

でも、ここからは私の愛情だと思って聞いてほしい。
私が気になるのは、このエチュードたち殆どの最後のあたりが、なげやりなことだ。
一郎くんの居ても立っても居られないこの行為自体に、私は疑問を感じている。

歌作りは、まず頭の中で構築してからと思わずに、とにかく勝手に弾いたり歌ったりしてみればいい。
偶発性に身を委ねれば、次の偶然に出会い、気づけばフォルムになっている。一郎くんの深く碧い声の響きなら必ず可能だ。

でもともあれ、
回り道に宝物はある。
私は“彷徨えるシンガーソングライター=サカナクション山口一郎”のファンであることに間違いない。

松任谷由実

上記内容は本書刊行時のものです。