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生権力の歴史 : 脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって
発行:青土社
縦200mm
429,9ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年11月
- 登録日
- 2016年6月6日
- 最終更新日
- 2016年6月6日
紹介
なぜ脳死が人の死とされるのか、なぜ尊厳死が推進されるのか。「人間の尊厳」の系譜を、ギリシア哲学やキリスト教神学からたどり直し、生権力の淵源に迫る画期的な著作。
目次
第1章 尊厳死法制化の歴史構造-その多面的検討(安楽死と尊厳死の諸相
尊厳死法制化の思想と制度的背景
自己決定権という罠、尊厳死推進真意
おわりに)
第2章 「人体革命」の時代-「人間の尊厳」概念と「自己決定権」への批判的視座(「人間の尊厳」概念の再構築へ
自己決定権の現実的・歴史的な問題
自己決定権の原理的な問題と「共鳴する死」
おわりに)
第3章 爛熟する生権力社会-「臓器移植法」改定の歴史的意味(「脳死=人の死(の基準)」の展開史
日本の医療・福祉の縮減化の沿革-尊厳死法制定へ
臓器移植法改定の思想-コント・スポンヴィルの諸説を通じて
臓器移植法改定と生権力
おわりに)
第4章 フーコーとアガンベンの終わりなく遠ざかる消失点-生権力論を錬磨する(フーコーの忘れ物
アガンベンの骨格-『ホモ・サケル‐主権権力と剥き出しの生』
「ホモ・サケル」プロジェクトと『開かれ-人間と動物』
アガンベンの世界変革の理路-「空虚」・「無為」・「潜勢力」
アガンベン生権力論の異彩と撞着
おわりに)
第5章 生権力の厳かな発動源-「人間の尊厳」概念の歴史的検討(「人間の尊厳」概念の系譜1-ピコとその後裔たち
「人間の尊厳」概念の系譜2-ハイデガーの蹉跌
「人間の尊厳」概念の爆裂-強制安楽死・ユダヤ人大量殺戮の思想構造
戦後世界への浸透-世界人権宣言・フレッチャー・生命倫理
おわりに)
上記内容は本書刊行時のものです。