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エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック 山崎 敬一(編) - 新曜社
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エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック (エスノメソドロジーカイワブンセキハンドブック)

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発行:新曜社
A5判
492ページ
並製
価格 4,200円+税
ISBN
978-4-7885-1794-3   COPY
ISBN 13
9784788517943   COPY
ISBN 10h
4-7885-1794-9   COPY
ISBN 10
4788517949   COPY
出版者記号
7885   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月24日
書店発売日
登録日
2023年3月23日
最終更新日
2023年4月20日
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紹介

社会学、言語学、人類学、心理学、経営学、政治学、メディア研究、医療・看護研究など、幅広い学問分野で多彩に発展したエスノメソドロジー・会話分析の起源をたどり、その現在を一線の研究者たちが解説。全体を包括的に理解するための待望のガイド。

*ガーフィンケルやサックスら最重要理論家の翻訳・解題と各領域の解説のセットで、初期の構想から具体的な実践研究までを網羅。

*医療・教育・メディア・法・ビジネス・科学・レジャーなど意外な領域にも広がる研究を多数紹介。

■目次

はじめに
トランスクリプトの用い方
トランスクリプトで使用されている記号のリスト

第Ⅰ部 系譜と関連分野

総説 1  系譜と関連分野  山崎敬一
1  エスノメソドロジーと会話分析の系譜
2  関連分野――言語人類学とナラティヴ心理学
3  その他の関連分野

1 章 シュッツとパーソンズ  浜日出夫
1  博士論文「他者の知覚」
2  ホッブズ問題再考
3  他者の知覚
4  医学校にせ面接実験
5  エポケーなき現象学――エスノメソドロジーの成立地点

2 章 ウィトゲンシュタインと日常言語学派  前田泰樹
1  社会学的記述
2  記述のもとでの行為の理解可能性
3  分析の手掛かりとしての日常言語学派由来の着想
4  経験的研究への着想をめぐる論争的状況

3 章 言語人類学とエスノメソドロジー・会話分析の関わり  高田明
1  はじめに
2  コミュニケーションの民族誌
3  参与枠組み
4  相互行為の人類学

4 章 ナラティヴ心理学  やまだようこ
1  ナラティヴ(もの語り)とは
2  人間観の変革としてのナラティヴ研究
3  人と人の相互作用によって生まれる意味と社会的構成
4  未来のもの語りが現実を変える

第Ⅱ部 ハロルド・ガーフィンケル

総説 2  ハロルド・ガーフィンケル  浜日出夫
1  ガーフィンケルはいかにしてエスノメソドロジストとなりしか
2  秩序問題との出会い
3  構築的分析からエスノメソドロジーへ
4  第Ⅱ部所収論文について

5 章  成功的地位降格儀式の諸条件  ハロルド・ガーフィンケル著/樫村志郎?訳
解題:「成功的地位降格儀式の諸条件」(1956年)  樫村志郎

6 章  解題「安定した協同行為の条件としての「信頼」の概念, およびそれにかかわる実験」  浜日出夫
1  「信頼」論文
2  問題設定
3  ゲーム秩序と信頼
4  日常生活の秩序と信頼

7 章 解題「エスノメソドロジーとは何か」  山崎敬一
1  はじめに
2  説明実践とインデックス的表現
3  共通理解の問題と「実践的行為の形式構造」

8 章 エスノメソドロジーと会話分析  山崎敬一
1  はじめに
2  会話分析
3  エスノメソドロジーと会話分析
4  エスノメソドロジーと会話分析から社会生活の現場へ
5  エスノメソドロジーの諸方法
結論 エスノメソドロジー・会話分析のテクノロジー研究への応用

第Ⅲ部 ハーヴィ・サックス

総説 3  ハーヴィ・サックス  山崎敬一
1  サックスの学問的履歴
2  サックスの学問的業績と考え方の特色
3  サックスの研究から何をえることができるのか
4  おわりに

9 章 「社会学的記述」の試み――「成員カテゴリー化装置」読解  小宮友根
1  「初期の」アイデアとしての MCD
2  社会学的記述
3  成員カテゴリー化装置
4  正しいことの認識可能性
5  規範と社会化
6  会話分析との関係

10章 子どもの物語の分析可能性  ハーヴィ・サックス?著/小宮友根?訳
はじめに
「可能な記述を認識する」という問題
成員カテゴリー化装置
カテゴリーと結びついた活動
可能な記述を同定する
連鎖的秩序づけ

11章 解題「卑猥なジョークについてのいくつかのテクニカルな考察」  福島三穂子
1  論文の概要
2  ジョークの紹介とその形式の組織の紹介
3  ジョークの「解毒」

第Ⅳ部 会話分析

総説 4  会話分析  田中博子
各章の紹介

12章 会話分析の方法論  高木智世・森田笑
1  会話分析の目的と構え
2  研究のプロセス
3  まとめ

13章 会話分析におけるデータの記述法  森純子・田中博子
1  会話分析におけるデータ記述の意義と流れ
2  トランスクリプトの書き方の基本と記号の説明
3  マルチモーダル・トランスクリプト
4  日本語データの英語での発表
5  結び

14章 行為連鎖組織  黒嶋智美
1  はじめに
2  連鎖組織の基本的考え
3  隣接ペア
4  連鎖の拡張
5  連鎖組織にみられる優先性
6  隣接ペアではない行為連鎖組織
7  まとめ

15章 会話における順番交替の手続き  林誠
1  はじめに
2  順番交替の手続き
3  発話順番の組み立て
4  発話順番の割り当て
5  まとめ

16章 会話における認識性  早野薫
1  はじめに
2  会話における「認識的テリトリー」のパトロール
3  行為の組み立てと認識性
4  認識性と応答の確保
5  まとめと今後の課題

第Ⅴ部 制度的会話分析

総説 5  制度的会話分析  川島理恵・池田佳子
1  制度的会話分析の前提と特徴
2  制度的会話分析と談話分析
3  制度的会話分析の目的
4  制度的会話分析の課題
5  各章の紹介

17章 医療の会話分析  川島理恵
1  医療の本質に迫る
2  診療開始部
3  疾患や病歴に関する質問
4  身体診察
5  診断
6  治療方針の話し合い
7  さいごに

18章 教育と会話分析  五十嵐素子
1  はじめに
2  学校教育におけるテストとその評価の研究
3  授業の秩序と管理の研究
4  授業における知識の組織化の研究
5  おわりに

19章 マスメディアと政治コミュニケーション  池田佳子
1  はじめに
2  政治家と大衆(一般聴衆)の相互行為
3  政治インタビュー・記者会見(Press Conference)
4  テレビ放映される政治討論
5  おわりに


20章 法と会話分析  森本郁代
1  はじめに――会話分析と「法の場面」
2  法の場面を対象とした会話分析研究
3  おわりに

21章 ビジネスと会話分析  秋谷直矩・平本毅
1  活動としてのビジネス
2  ビジネスを対象にした会話分析研究の展開
3  おわりに


第Ⅵ部 相互行為分析

総説 6  相互行為分析  山崎晶子
1  相互行為分析とビデオ
2  相互行為分析と会話分析――継起的組織化
3  相互行為分析と身体的行為
4  相互行為分析と活動現場
5  相互行為分析とテクノロジー
6  まとめ

22章  状況が見落とされてきた  アーヴィン・ゴッフマン?著/芦川晋?訳

23章  共在相互行為において自らを空間づけること・自らの向きを定めること  アダム・ケンドン?著/坊農真弓・牧野遼作?訳,チブルカ?みお(翻訳協力)

24章  参与と視線――チャールズ・グッドウィンとマージョリー・ハーネス・グッドウィンの研究を通して  山崎晶子・山崎敬一
1  チャールズ・グッドウィンとマージョリー・ハーネス・グッドウィンの研究
2  『会話の組織化――話し手と聞き手の相互行為』
3  参与

25章 参与  マージョリー・ハーネス・グッドウィン?著/山崎晶子?訳

26章  社会生活技能訓練の相互行為分析――相互行為における自閉症  浦野茂
1  はじめに
2  自閉症の概念
3  相互行為への視点
4  分析における課題
5  ロールプレイのなかの障害
6  おわりに

第Ⅶ部 ワークのエスノメソドロジー

総説 7  ワークのエスノメソドロジー  池谷のぞみ
1  ワークの研究とは
2  ワークの研究の展開におけるサックスの関わり
3  仕事の領域における「ワークの研究」
4  研究から「抜け落ちている何か」としてのワークの理解可能性
5  理解の対象としての社会的現象
6  ワークの研究の要件
7  第 7 部の構成

27章 法のエスノメソドロジー  北村隆憲
1  エスノメソドロジーと法――ガーフィンケルとサックスの研究
2  「法(ルール)」と常識的知識・推論
3  法廷の秩序をつくりだすワーク
4  さまざまな法的場面における実践

28章 医療のエスノメソドロジー  前田泰樹
1  エスノメソドロジーと医療のワークの研究
2  現象に固有の方法に基づく分析指針
3  定式化実践としての医療
4  協働実践としての看護

29章 科学のエスノメソドロジー  中村和生
1  常識的合理性の研究から科学的合理性の研究へ
2  「科学知識の社会学」とエスノメソドロジー
3  様々なフィールドワークと多様な知見

30章 サッチマンとワークプレイス研究  水川喜文
1  テクノロジーのエスノグラフィーと状況的行為論
2  コンピュータ支援による共同作業(CSCW)とワークプレイス研究
3  エスノメソドロジーとテクノロジーのワークプレイス研究

31章 知識マネジメントとワーク研究  山内 裕
1  職場における知識のマネジメント
2  技術の導入
3  おわりに

32章 デザインとワーク研究  酒井信一郎
1  はじめに
2  情報共有をワークに埋め込む
3  エスノメソドロジーが寄与するテクノロジーのデザイン
4  デザインを実践に埋め込む

33章 「余暇とスポーツ」のエスノメソドロジー  酒井信一郎・岡田光弘
1  はじめに
2  社会学に「抜け落ちている何か」
3  スポーツのエスノメソドロジー
4  おわりに

文献
人名索引
事項索引

装幀=川添英昭

著者プロフィール

山崎 敬一  (ヤマザキ ケイイチ)  (

山崎 敬一
埼玉大学人文社会科学研究科名誉教授

浜 日出夫  (ハマ ヒデオ)  (編集

浜 日出夫
東京通信大学情報マネジメント学部 情報マネジメント学科教授

小宮 友根  (コミヤ トモネ)  (編集

小宮 友根
東北学院大学経済学部准教授

田中 博子  (タナカ ヒロコ)  (

田中 博子

川島 理恵  (カアシマ ミチエ)  (

川島 理恵
京都産業大学国際関係学部准教授

池田 佳子  (イケダ ケイコ)  (

池田 佳子
関西大学国際部教授

山崎 晶子  (ヤマザキ アキコ)  (

山崎 晶子
東京工科大学メディア学部メディア学科准教授

池谷 のぞみ  (イケヤ ノゾミ)  (

池谷 のぞみ
慶應大学文学部人文社会学科(図書館・情報系)

上記内容は本書刊行時のものです。