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差別と環境問題の社会学
発行:新曜社
縦190mm
220ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2003年3月
- 登録日
- 2017年3月15日
- 最終更新日
- 2017年3月15日
紹介
「なんかおかしなもん、危ないもんばっかし来る」。なぜ過疎地に産業廃棄物処分場や原子力施設が集中するのか?情報公開は行われているのか?地元住民の目線で環境問題を見直すとき、そこに差別の構図が存在することは明白だ。屠場(食肉センター)・清掃業など、いわゆる「部落産業」に向けられる差別のまなざし、被差別部落を回避するマスメディアの震災報道、障害者の生命を危険にさらす都市交通、日本企業による途上国への公害移転、先住民族の土地と文化の破壊、女性の性と生殖への侵略など、事例はつきない。差別と環境問題が複合し、交錯する現場を見据え、構造の解明と解決の糸口をさぐる。
目次
序章 差別と環境の複合的問題
第1章 差別と環境問題のはざまで-被差別部落の生活環境史
第2章 屠場を見る眼-構造的差別と環境の言説のあいだ
第3章 回避された言説-阪神・淡路大震災をめぐる新聞報道の「空洞」
第4章 障害者からみた都市の環境
第5章 フェミニズムからみた環境問題-リプロダクティブ・ヘルスの視点から
第6章 途上国への公害移転-企業担当者の意識からみえてくるもの
第7章 地元住民からみた「森林破壊」-インドネシアの産業造林
第8章 異文化と環境人種主義-アボリジニーの自然観と文化意識から考える
結語-環境問題と反差別の接点
上記内容は本書刊行時のものです。