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異国情緒としての堀口大學 大村 梓(著) - 青弓社
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異国情緒としての堀口大學 (イコクジョウチョトシテノホリグチダイガク) 翻訳と詩歌に現れる異国性の行方 (ホンヤクトシイカニアラワレルイコクセイノユクエ)

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦148mm 横210mm 厚さ20mm
重さ 406g
258ページ
並製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-7872-9270-4   COPY
ISBN 13
9784787292704   COPY
ISBN 10h
4-7872-9270-6   COPY
ISBN 10
4787292706   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月27日
書店発売日
登録日
2022年12月22日
最終更新日
2023年2月3日
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紹介

堀口大學が日本文壇で異国情緒というイメージをまとい、それが解体・展開していくプロセスを追い、堀口の詩歌や随筆が日本の翻訳――文体・語句・テーマ性――に与えた影響を浮き彫りにする。翻訳にとどまらない堀口の文学実践に新たな光を当てる労作。

目次

はじめに

第1部 翻訳家・堀口大學の誕生

第1章 日本での西洋文学の翻訳
 1 翻訳文学隆盛の萌芽
 2 日本近代文学をめぐる翻訳家たちの活躍

第2章 文学青年・堀口大學
 1 堀口大學と「スバル」
 2 異国での生活と創作活動
 3 詩集『月光とピエロ』
 4 堀口大學にとっての故郷
 5 堀口大學とポール・モラン作品の出合い

第3章 日本に帰国後の活動
 1 『月下の一群』の衝撃
 2 モダニズム文学の翻訳者としての堀口大學とその後

第2部 Modernismとモダニズム――堀口大學の翻訳をめぐる新しさ

第4章 Modernism作家Paul Morandとモダニズム作家ポオル・モオラン
 1 Modernism作家Paul Morand
 2 大正・昭和文壇でのポール・モラン作品の受容
 3 堀口大學のポール・モラン受容――新しい文学、異国表象と近代生活の描写

第5章 「文芸時代」とポール・モラン
 1 モダニズム文芸雑誌「文芸時代」創刊
 2 「文芸時代」が求める「新しい文学」
 3 「文芸時代」に掲載された作品
 4 「文芸時代」とポール・モラン
 5 「文芸時代」の終刊に向けて――近代性と「文芸時代」

第6章 ポール・モラン作品の堀口大學訳
 1 Ouvert la nuitと『夜ひらく』――新しい表現
 2 Fermé la nuitと『夜とざす』――現実的な描写へ
 3 Lewis et Irèneと『レヰスとイレエン』――翻訳テクストにみられる強調
 4 L’Europe galanteと『恋の欧羅巴』――コスモポリタン的視野
 5 Tendres stocksと『三人女』――新しい表現の萌芽

第3部 異国情緒としての堀口大學

第7章 堀口大學の文学活動を支えた文芸雑誌――異国性の醸成
 1 「スバル」――若手歌人・詩人として
 2 「三田文学」――コスモポリタンとして
 3 「明星」(第二次)――様々な変化のなかで

第8章 堀口大學の新たな役割――異国性の解体/転換
 1 「パンテオン」――日本から異国を思う
 2 「オルフェオン」――日本文壇からの距離

おわりに

人名索引

事項索引

版元から一言

明治から昭和まで歌人・詩人・フランス文学者として活躍して、多くの翻訳をなした堀口大學。10年以上にわたる海外生活や翻訳の業績がこれまで注目され、堀口の翻訳が日本近代文学に与えた影響という側面から主に議論されてきた。

だが、堀口自身が精力的に展開した文学実践や、彼の活動が日本文壇に与えた「異国情緒/エキゾチシズム」のインパクトは注目されてこなかった。

堀口大學の文学者としての経歴を、創作詩作『月光とピエロ』や訳詩集『月下の一群』などを中心に理解する。そのうえで、原文と翻訳テクストの比較などをとおして、堀口によるポール・モラン作品の翻訳とモダニズムの関係性、「新しさ」への志向、堀口自身の詩歌・随筆の射程を明らかにする。

堀口大學が日本文壇で異国情緒というイメージをまとい、それが解体・展開していくプロセスを比較文学的な視点から追い、堀口の詩歌や随筆が日本の翻訳――文体・語句・テーマ性――に与えた影響に光を当てる。

著者プロフィール

大村 梓  (オオムラ アズサ)  (

山梨県立大学国際政策学部准教授。専攻は日本近現代文学、比較文学、翻訳研究。共著に『文化表象としての村上春樹――世界のハルキの読み方』(青弓社)、『村上春樹における秩序』(淡江大学出版中心)、論文に「詞華集としての西欧詩の訳詩集――堀口大學編訳『月下の一群』を中心に」(「山梨国際研究」第14号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。