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乳がん女性のエスノグラフィー 菅森 朝子(著) - 青弓社
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乳がん女性のエスノグラフィー (ニュウガンジョセイノエスノグラフィー) ピア・サポート/友情/社会への継承 (ピアサポート ユウジョウ シャカイヘノケイショウ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 254g
224ページ
並製
定価 2,400 円+税   2,640 円(税込)
ISBN
978-4-7872-3570-1   COPY
ISBN 13
9784787235701   COPY
ISBN 10h
4-7872-3570-2   COPY
ISBN 10
4787235702   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年3月3日
書店発売日
登録日
2026年1月16日
最終更新日
2026年2月26日
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紹介

乳がんは、日本の女性の9人に1人が罹患すると言われ、現代を生きる女性にとってごく身近な慢性病である。罹患者数は増加する一方で、医療の発達によって「治るがん」にもなっている。乳がんを経験した女性たちは、診断から治療、その後の日常生活までをどのように生きているのか。

10年に及ぶ乳がん経験者への継続的なインタビュー調査と、患者会へのフィールドワークから、経験者=「がん友」同士の支え合い、乳房の喪失と再建への思い、がん再発のリスクへの不安、仲間との別れ、家族との関係性などを丁寧に描き出す。

女性同士の友情や自らの経験の社会への継承など、特有の関係性や思いを明らかにすると同時に、女性たちが抱える孤独や痛み、性別役割やキャリア形成の葛藤など、日本のジェンダー構造が抱える問題性も逆照射する。

目次

まえがき

序 章 乳がん同病者関係の世界へ
 1 乳がん同病者関係への問題関心
 2 調査の方法と対象
 3 「病いの語り」研究の視座
 4 乳がん同病者の世界のエスノグラフィー―Kグループの実践から
 5 乳がん同病者の世界から受け取った問い

第1章 乳房再建を機に開かれる乳がん同病者関係
 1 選択をめぐる困難
 2 乳房再建術について
 3 乳房再建を選択した人の語り
 4 乳房再建を選択しなかった人の語り
 5 同病者関係に開かれる契機

第2章 乳がん再発をめぐる同病者の「共同性」
 1 乳がん同病者関係がもたらす「葛藤」
 2 患者会の「希望の星」を生きる
 3 「がん友」との関係を変化させながら継続する
 4 「差異ある共同性」の方途

第3章 仲間との別れを超えて見いだされる「希望」
 1 乳がん同病者関係における死
 2 Eさんの訃報に接して
 3 余命を告げられたあとを生きる―Eさんが残したインタビュー記事から
 4 同病の仲間の死にゆく過程、死後に関与すること
 5 「死と向き合う語り」の可能性

第4章 家族の外側に発見する女性同士の親密な関係
 1 家族の世話をする女性が病気になる
 2 家族のなかでおこなわれる「ワーク」
 3 乳がんの経験と家族との関係
 4 家族関係の外で同病者と出会う
 5 二重に「閉ざされた」状況から二重に「開かれていく」

第5章 乳がんの経験を継承する―ピアへの継承から「社会」への継承へ
 1 「社会」への継承という問い
 2 経験を「社会」に開く実践―Pグループの取り組みから
 3 継承を可能にする条件

終 章 乳がん同病者関係をなすもの
 1 乳がん同病者関係の多面性
 2 「大人の女性」が抱える孤独と痛み
 3 乳がんの経験をもたない者による継承の可能性
 4 「病いの語り」研究における「女性」という視点

あとがき

著者プロフィール

菅森 朝子  (スガモリ アサコ)  (

東京都生まれ。立教大学社会学部助教。専攻は医療社会学、ジェンダー研究。論文に「家族をケアする女性が病者になるときの家族との関係―乳がんを経験した女性の語りから」(「年報社会学論集」第37号)、「がんの活動に関与する非当事者で職業上の専門性を持つ人の複合的アイデンティティ―広告クリエイターの活動に着目して」(「保健医療社会学論集」第35巻第1号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。