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周縁のマルクス
ナショナリズム、エスニシティおよび非西洋社会について
発行:社会評論社
縦210mm
430ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2015年2月
- 登録日
- 2016年3月4日
- 最終更新日
- 2016年3月4日
書評掲載情報
2015-07-20 | POSSE(ポッセ) 27 |
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紹介
マルクスは、資本主義のグローバル化が生み出してきた植民地主義やエスニック・マイノリティの問題についてどのように考えたのか。本書は、すでに刊行されている著作や手紙のみならず、未刊行の抜粋ノートも含め、膨大な文献を渉猟し、この問いに答えようとする。そこから見えてくるのは、西洋中心主義的な近代主義者マルクスではなく、非西洋社会の共同体を高く評価した、近代の批判者としてのマルクスにほかならない。思想的転換を遂げた、晩期マルクスの未完のプロジェクトが遂にその姿を現す。
目次
第1章 一八五〇年代における植民地との出会い-インド、インドネシアおよび中国に対するヨーロッパの衝撃
第2章 ロシアとポーランド-民族解放と革命の関係
第3章 人種、階級、奴隷制-第二次アメリカ革命としての南北戦争
第4章 アイルランド-ナショナリズム、階級および労働運動
第5章 『要綱』から『資本論』へ-複線的テーマ
第6章 非西洋社会および前資本主義社会に関する晩期の諸著作
補遺 一九二〇年代から今日までの『マルクス=エンゲルス全集』(MEGA)の遍歴
上記内容は本書刊行時のものです。