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名所の誕生 井戸美里(編) - 思文閣出版
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名所の誕生 (メイショノタンジョウ) 「名」を与えられた風景 (ナヲアタエラレタフウケイ)

歴史・地理
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発行:思文閣出版
A5判
272ページ
定価 8,000円+税
ISBN
978-4-7842-2113-4   COPY
ISBN 13
9784784221134   COPY
ISBN 10h
4-7842-2113-1   COPY
ISBN 10
4784221131   COPY
出版者記号
7842   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年3月25日
最終更新日
2025年3月25日
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紹介

「名所」は最初から名所であったわけではない。それでは「名」はいつ、誰によって与えられたのであろうか。たとえば、和歌に詠まれた歌枕や、遠くの景勝地を模した「見立て」の名所、社寺や霊場といった巡礼地、漁村の生活風景、植民地期の朝鮮等々……「名所」は多彩である。時代の変遷とともに、文化・宗教・政治などさまざまな要因が絡み合い、さまざまな場が名所となり、文学・絵画作品や紀行文、案内記、写真などに写し取られてきた。

本書では、そうした史資料をもとに、それぞれの土地が「名所」となる過程を明らかにすることで、「名所」のなかに時代や土地を超えて存在する普遍性、「名」の本質を探る。

目次

序(井戸美里)

Ⅰ ことば―見立てられる名所
平安時代に描かれる中国の「名所」(武瀟瀟)
山水と見立ての構造―琵琶湖が名所になるとき(井戸美里)

Ⅱ 物語(ナラティヴ)―記憶がつくる名所
記憶風景の名所―『平家物語』にみる安元の大火(1177)の語り(林かおる) 
最後の札所―坂東三十三所と那古寺(岩本馨)

Ⅲ 風俗―営みがつくる名所
浅間大社蔵富士曼荼羅図の位置づけ―名所風俗図の成立をめぐって(並木誠士)
近代鎌倉における名所風景へのまなざし(赤松加寿江)

Ⅳ 都市―開発される名所
幻の名所―大阪城公園と離宮計画(小野芳朗)
写された名所―植民地朝鮮の写真葉書と「芸術写真」を中心に(金桂園)

Ⅴ 接触―近代化する名所
名所を作る―明治期京都の都ホテル(福永愛)
風景と景観の使われ方の変容(中川理)

著者プロフィール

井戸美里  (イドミサト)  (

京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系 准教授
主な著書として『戦国期風俗図の文化史―吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」』(吉川弘文館、2017年)、『東アジアの庭園表象と建築・美術』(編著、昭和堂、2019年)、「継承される歌枕―御所伝来の「吉野図屏風」の情景描写をめぐって」(松岡心平編『中世に架ける橋』、森話社、2020年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。