書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
人の移動、融合、変容の人類史
沖縄の経験と21世紀への提言
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年3月
- 書店発売日
- 2013年3月14日
- 登録日
- 2013年1月8日
- 最終更新日
- 2014年12月19日
紹介
移民、中琉交流、越境…沖縄を基点に世界を駆け巡った人々のエネルギーは、
何を生み出したのか!
「移動をめぐる人類史の視点が、今後の研究に反映されなければならない。こうした研究により、移動は、政治空間、社会空間、歴史空間、文化空間を形成・維持すると同時に、変化・復元させる力をもつ、ということが明らかになった。提言は、これらの形成・変化の方向のあるべき姿をめぐる議論であろう。それらが新しい言説であり、認識であり、そして一体感をどのように創造しているのかにあるのだろう。それらに対応するのが、情念であり、理性であり、感性であると考える。」(我部政明)
目次
まえがき我部政明
第一部 基調講演
第一章 人の移動と世界史の形成ゲーリー・Y・オキヒロ/山里勝己訳
第二章 ペルーへの沖縄移民マヌエル・T・ヒガ
第三章 新たな視点に見る中琉関係史研究謝 必震/前田舟子訳
提 言 情念と理性と感性に支えられる研究を我部政明
第二部 中国・台湾班
第四章 基隆社寮島の沖縄人ネットワーク(一八九五―一九四五)朱 徳蘭
第五章 中国大陸における中琉関係史跡調査と研究 頼 正維/前田舟子訳
第六章 中国台湾研究班における連携融合調査研究の成果について赤嶺 守
提 言 調査研究を終えての提言赤嶺 守
第三部 ハワイ・アメリカ班
第七章 米国におけるプエルトリコ・ディアスポラ
――コロニアル移住かポストコロニアル移住か
ホルヘ・ドゥアニー/石原昌英・兼本円・島袋盛世訳
第八章 人の移動と言語の移動――沖縄とハワイ・米国を中心に石原昌英
提 言 二一世紀のグローバル社会における「人の移動」の研究石原昌英
第四部 タイ・ラオス班
第九章 タイのヤソトーン県プラチャーコムバーンクムにおける
プラチャーコム形成のプロセス
ソムサック・シーサンティスック/鈴木規之、ワッチャラー・スヤラー訳
第一〇章 タイの若者におけるジャパナイゼーション
――大学生の日本のポップカルチャーの受容とライフスタイルの事例から
ワッチャラー・スヤラー
第一一章 越境するタイ・ラオス・カンボジア・琉球鈴木規之
提 言 活動のまとめと今後の課題 鈴木規之
第五部 太平洋・島嶼班
第一二章 「資源再生管理システム」によって島の都市ゴミを土壌改良剤に変える取組 モハメド・ゴラビ/廣瀬孝訳
第一三章 メラネシアの「イモ」と「魚」――食物生産にかんする生態地理学ノート 渡久地健
第一四章 島嶼国の経済発展に対するグローバリゼーションの影響と政策に関する一考察
――フィジー共和国の事例 梅村哲夫
提 言――グローバリゼーションという荒波を乗り越える個性豊かな島々であれ渡久地健
第六部 移民班
第一五章 在外ブラジル人――新たなディアスポラの生成過程アンジェロ・イシ
第一六章 移民研究の連携―資料の収集から活用まで森本豊富
第一七章 海からチムグクルがやってくる
――定量調査に見るウチナーンチュの越境的コミュニティ金城宏幸
提 言 ウチナーンチュ大会などが開催される沖縄だからこそ
――移民関係資料の収集に力を 町田宗博
第七部 若手セッション
第一八章 映画『八月十五夜の茶屋』における人の移動
――異文化流入とオキナワ式復興名嘉山リサ
第一九章 戦後沖縄本島における台湾系華僑――一世の移住過程を中心に 吳 俐君
第二〇章 琉球人の平潭漂着に関する一考察前田舟子
提 言 若手研究者の視点から前田舟子
あとがき石原昌英
上記内容は本書刊行時のものです。