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さわらず使う、ぶつからず歩く これからのくらしのテクノロジーがわかる本 勝田 有一朗(著) - 工学社
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【利用可否不明】

さわらず使う、ぶつからず歩く これからのくらしのテクノロジーがわかる本 (サワラズツカウブツカラズアルク コレカラノテクノロジーガワカルホン) 空中ジェスチャ・次世代電池・忘れる AI・・・ (クウチュウジェスチャ ジセダイデンチ ワスレルエイアイ)

コンピュータ
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発行:工学社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ12mm
重さ 260g
144ページ
定価 2,700 円+税   2,970 円(税込)
ISBN
978-4-7775-2338-2   COPY
ISBN 13
9784777523382   COPY
ISBN 10h
4-7775-2338-1   COPY
ISBN 10
4777523381   COPY
出版者記号
7775   COPY
Cコード
C3004  
3:専門 0:単行本 04:情報科学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年5月30日
書店発売日
登録日
2026年4月1日
最終更新日
2026年5月20日
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紹介

 本書は、いま研究室で生まれつつあり、これから少しずつ私たちの暮らしの中に入ってくる科学技術を、身近な話題からわかりやすく紹介する一冊です。最先端の研究というと、むずかしくて遠い世界の話に見えがちですが、実際には「もっと安全に歩きたい」「もっと楽に操作したい」「捨てていた熱を生かしたい」「環境にやさしい材料を使いたい」といった、身近な困りごとや願いから生まれているものが少なくありません。本書では、そうした視点を大切にしながら、未来技術を「すごい研究」としてではなく、「明日の暮らしをつくる技術」として読み解いていきます。

 取り上げるテーマは、読者が絵を思い浮かべやすいものから始まります。たとえば、超音波で空中にリアルな触感をつくる技術、イヤホンに触れずに操作できる空中ジェスチャ、ARグラスを用いて歩行中の危険を知らせる仕組み、手軽に光を調整できる多段階調光ブラインドなどです。どれも「未来らしさ」がありながら、日常生活とのつながりが想像しやすく、読者を本の世界に入りやすくする題材です。

 続いて、熱・湿気・塩水など、身のまわりにあるエネルギーを生かす技術を紹介します。湿度変動電池、塩分濃度差発電、廃熱を利用した熱電変換、曲面にフィットする切り紙型の発電デバイス、新しいリチウムイオン電池電解質など、理科で学ぶ知識とつながる話題を多く含んでいます。発電や電池を「特別な装置の話」にとどめず、どんな場面で役立つのか、なぜ必要とされているのかを意識して解説することで、中高生にも読みやすい構成にします。

 さらに、ミドリムシ由来の接着剤、安全な材料だけで作るマイクロカプセル、テフロンの100%分解といった新素材の研究も取り上げます。素材の話は難しくなりがちですが、「くっつける」「包む」「分解する」という働きから見せることで、機能と意味がつかみやすくなります。環境負荷の低減や安全性の向上といった、社会的な意義も自然に伝えられる章です。

 終盤では、AI、宇宙、量子コンピュータといった、少し先の未来を感じさせるテーマも扱います。AIが上手に“忘れる”とはどういうことか、人工衛星の異常を光で検知する技術とは何か、量子コンピュータはなぜ注目されているのか。こうした話題も、専門用語を前面に出すのではなく、まずは「何を解決したいのか」から入ることで、読者の理解を助けます。

 本書は、中高生から一般読者までを対象に、最先端研究をやさしく橋渡しする理工系読み物です。雑誌連載をもとにしつつ、導入や補足解説を加えることで、単なる記事の再録ではなく、一冊の本として通して読みやすい構成にします。未来技術は、遠い世界の特別な話ではありません。いま研究室で育っている技術が、やがて私たちの暮らしの中で当たり前になっていく――その流れを実感できる入門書として、学校図書館にも一般書店にも置きやすい内容を目指します。

目次

はじめに
第1章 未来技術って、何が「未来」なの?
[1-01] 「未来技術」は、遠い世界の話ではない
[1-02] 研究室の成果が、暮らしに届くまで
[1-03] 「できる」と「使える」は違う
[1-04] 未来技術を見るときの4つのポイント
[1-05] この本で見る技術の地図

第2章 くらしを変える技術
[2-01] くらしの中にかくれるこれからの技術
[2-02] 空中に「さわった感じ」をつくる
[2-03] イヤホンを触らず操作する新手法
[2-04] ARグラスで危険を回避
[2-05] すべらせるだけ多段階調光ブラインド

第3章 熱、湿気、塩水を使うエネルギーの未来
[3-01] エネルギー技術は何を変えようとしているのか
[3-02] 湿気から電力を作る湿度変動電池
[3-03] 塩分濃度差発電
[3-04] 曲面にフィットする“切り紙型”熱電発電デバイス
[3-05] 電子デバイスの廃熱から高効率に熱電変換する技術
[3-06] 大気下でつくる新しいリチウムイオン電池電解質

第4章 人と環境にやさしい新素材 くっつける、包む、分解する
[4-01] 新素材は、暮らしの「見えない土台」を変えていく
[4-02] ミドリムシから作る「解体しやすい接着剤」
[4-03] からだに安全な材料だけでつくるマイクロカプセル
[4-04] 放射線と加熱でテフロンを分解する
第5章 少し先の未来をのぞく
[5-01] すぐには見えない技術の種
[5-02] さらに上手に“忘れる”AI
[5-03] 人工衛星の帯電を「光」で検知する
[5-04] 量子コンピュータの新しいしくみ
第6章 未来技術は、どう社会に根づいていくのか
[6-01] 技術は、使われながら変わっていく
[6-02] 未来技術は、社会のしくみと一緒に広がる
[6-03] 便利さだけでなく、選び方も問われる
[6-04] 実を結ばなかった研究も、次の未来につながる

参考文献
索引

著者プロフィール

勝田 有一朗  (カツダ ユウイチロウ)  (

1977年 大阪府生まれ
「月間I/O」や「Computer Fan」の投稿からライターをはじめ、現在に至る。
現在も大阪府在住。

上記内容は本書刊行時のものです。