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ヘイトスピーチは止められる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2018年10月15日
- 登録日
- 2018年7月24日
- 最終更新日
- 2018年10月25日
紹介
「ヘイトスピーチ抑止法や条例ができても、われわれが政権を取ってひっくりかえせばいいだけの話。条例と法律を作った人間を必ず木の上からぶら下げる」。2019年4月の統一地方選挙に向けて神奈川県の立候補予定者を紹介する場で、「日本第一党」の党首は、こう言い放った。彼らは東京、神奈川、京都、大阪、福岡などで候補者を擁立する。
「日本第一党」の母体である「在日特権を許さない市民の会」は06年に発足し、会員は公称1万5000人。新宿区・新大久保や大阪市・鶴橋、川崎市・桜本など在日コリアンが多数住む町で、嫌がらせを繰り返してきた。全国各地の街頭でも「殺せ、日本を出て行け朝鮮人! 」と叫びながら、数多くデモを行った。
「ネトウヨ」と呼ばれ、インターネットの中で匿名の書き込みをしていた彼らが、公然と市民社会に登場し始めたのである。19年の統一地方選をひかえた今、私たちは何をすべきなのか考えてみたい。
目次
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目次
特集 ヘイトスピーチは止められる 差別のない社会をつくろう
あらためて「世界人権宣言」を
I ヘイトスピーチは、なぜ繰り返されるのか
FOR READERS 地方議会選挙に進出する人種差別政党
●来年の統一地方選に出馬するヘイ卜政党、日本第一党の正体……安田浩一(ジャーナリスト)
●日本人は植民地とどう向き合ってきたのか……前田朗(東京造形大学教授)
●排外主義がはびこる社会で「対話」を促す……塩原良和(慶慮義塾大学教授)
II ヘイトクライムの現場から
●京都朝鮮学校襲撃事件と裁判がもたらしたもの…… 中村一成(ジャーナリスト)金志成(京都朝鮮初級学校教員)
●ヘイ卜デモの標的になった川崎の多文化共生地区、桜本の闘い……石橋学(神奈川新聞記者)
●朝鮮学校の生徒と歩む、多文化共生社会への道……ビビンバネッ卜
●「ニュース女子」に見るヘイ卜クライム
●あれから―「ニュース女子」の放送後……辛淑玉(のりとえねっと共同代表)
●ネット社会とヘイトスピーチ……津田大介(ジャーナリスト)
●全国初の大阪ヘイトスピーチ対処条例は差別発言にど乙まで対応できているのか……郭辰雄(コリアNGOセンター代表理事)
●ヘイ卜に利用される選挙……葛飾区議会からの報告 葛飾・生活者ネットワーク
●札幌市に「人種差別撤廃条例」をつくろう……石川さわ子(札幌市議会議員)
III 差別を止めるための道筋
社会を破壊する差別を食い止める…… 梁英聖(反レイシズム情報センター代表)
●ヘイトスピーチ解消法の施行から2 年 問題点をみつめ、新たな法律を……金尚均(龍谷大学教授)
●日本の差別禁止の取り組みは不十分
●ドイツにおけるヘイ卜スピーチ・ヘイ卜クライム規制とデモクラシーの活性化……坪郷貫(早稲田大学名誉教授)
連載
●韓国語翻訳家の日々 子育てはつづくよ 第5回
スマホのアプリで息子の軍隊生活を覗く……斎藤 真理子(韓国語翻訳家・ライター)
●悼みの列島 日本を語り伝える 第9回
95年前の過ちをたどる関東大震災での大虐殺……室田 元美(ライター)
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上記内容は本書刊行時のものです。