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メイクとファッション 栗田 宣義(著/文) - 晃洋書房
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メイクとファッション (メイクトファッション) 美容化粧服飾の戦略と呪縛 (ビヨウケショウフクショクノセンリャクトジュバク)

社会科学
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発行:晃洋書房
A5判
224ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7710-3503-4   COPY
ISBN 13
9784771035034   COPY
ISBN 10h
4-7710-3503-2   COPY
ISBN 10
4771035032   COPY
出版者記号
7710   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年8月20日
書店発売日
登録日
2021年7月12日
最終更新日
2021年7月13日
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紹介

美に向かうことは避けがたい規範なのか。
強いられた枷なのか、闘いのための剣なのか。

私たちは、髪を整え、化粧をし、衣服に身をつつみ、無臭という名の香水をまとう。私たちが美に向かうことは、避けられない規範であるのか? それは、強いられた枷なのか、闘いのための剣なのか? 日常生活と切りはなすことができない美容化粧服飾をテーマに、強かな戦略と抵抗からなる社会的ダイナミズムとその現在形を、理論とデータの両面から描く。

目次

第1章 メイク規範の裏側にあるものとは
    ――メイク(その1)――
 はじめに
 第1節 メイクとはなにか
 第2節 メイクを美容化粧服飾全般に位置づける
 第3節 メイクの際に使うコスメ
 第4節 必ず使うコスメと割愛率
 第5節 トーンの時代へのメイク技法のシフト
 第6節 コスメ利用パターンの出自
 第7節 キレイの中心はフェイス
 第8節 美しさのダブルバインド
 第9節 美人は本当に得なのか
 第10節 メイク規範の連鎖構造
 まとめ

第2章 「若さ」と「幼さ」の価値とは
    ――メイク(その2)――
 はじめに
 第11節 「若さ」「幼さ」の戦略的意義
 第12節 「若くみえる」「幼くみえる」条件
 第13節 身体パーツへの彩色
 第14節 集約的技法と拡散的技法
 まとめ

第3章 無臭という香りをまとう
    ――フレグランス――
 はじめに
 第15節 バラ風呂とバラの香油
 第16節 perfumeの語源
 第17節 フレグランスとデオドラント
 第18節 香気規範の四類型
 第19節 フレグランスとメイクを利用頻度で比較
 第20節 無臭規範の知覚過敏ループ
 第21節 プルーストのマドレーヌ効果
 まとめ

第4章 印象を決める身体の最上部
    ――ヘアメイク――
 はじめに
 第22節 ブロンドの色彩学的優位
 第23節 なぜヘアメイクとカラーリングがファッション全体の基調を決定するのか
 第24節 ブロンド規範
 第25節 美容室,ヘアカラーやブリーチの利用頻度
 第26節 〈黒髪規範〉のおしゃれ度を探る
 第27節 ヘアメイクの本来性回帰
 まとめ

第5章 美しいからだへの欲求
    ――ダイエット・エステ・美容整形――
 はじめに
 第28節 美しさのダブルスタンダード
 第29節 ダブルスタンダードとダブルバインド
 第30節 性の商品化
 第31節 健康体重とモデル体重
 第32節 世間によって構築されたBMI
 第33節 忌むべき50kg
 第34節 エステと美容整形
 第35節 美容整形は何を変えたのか
 まとめ

第6章 ブランド化と消費社会
    ――アクセサリーとハイブランド――
 はじめに
 第36節 カルティエのラブブレス
 第37節 ブール代数でUSE分類
 第38節 記号的消費の優位
 第39節 顕示的消費
 第40節 錯覚のランクアップ
 第41節 ハイブランドの主観的評価
 まとめ

第7章 らしさの構築と脱構築
    ――コスチューム(その1)――
 はじめに
 第42節 「ファッションは〈社会の生きた皮膚〉である」
 第43節 〈~らしさ〉を構築する規準
 第44節 ジェンダーに基づく二極の差異化
 第45節 制服に基づく選択的差異化
 第46節 制服の脱構築
 第47節 データで見る制服の脱構築
 まとめ

第8章 象徴と系統
    ――コスチューム(その2)――
 はじめに
 第48節 コスチュームの象徴的暴力
 第49節 ジェンダー越境と劣化コピー
 第50節 ファッション系統
 第51節 おしゃれにおける露出効果と裏舞台効果
 おわりに

あとがき
参照文献
人名索引
事項索引

著者プロフィール

栗田 宣義  (クリタノブヨシ)  (著/文

国際基督教大学教養学部(哲学専攻)卒業。上智大学大学院文学研究科(社会学専攻)博士後期課程満期退学後、論文提出により、博士(社会学)学位取得。国際基督教大学助手、武蔵大学教授ならびに社会学部長、関西国際大学副学長を経て、甲南大学文学部教授。専門は、文化社会学、社会運動論、理論社会学。学術誌『新社会学研究』(新曜社)編集同人。著書に、『マンガでわかる社会学』(オーム社)、『社会学』(ナツメ社)、『トーキングソシオロジー』『社会運動の計量社会学的分析』(日本評論社)。編著に、『社会の見方、測り方』(勁草書房)、『データブック/社会学』『メソッド/社会学』『キーワード/社会学』(川島書店)、『政治社会学リニューアル』『政治心理学リニューアル』(学文社)。共著に、『社会運動と文化』(ミネルヴァ書房)、『歴史的環境の社会学』(新曜社)、East Asian Social Movements(Springer)など多数。一部の著書は、ロシア語、中国語(台湾)、韓国語にも翻訳出版されている。

上記内容は本書刊行時のものです。