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神経神学 アンドリュー・ニューバーグ(著) - 北大路書房
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神経神学 (シンケイシンガク) 科学は霊性にいかに光を当てるか (カガクハレイセイニイカニヒカリヲアテルカ)

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
400ページ
上製
定価 5,800円+税
ISBN
978-4-7628-3222-2   COPY
ISBN 13
9784762832222   COPY
ISBN 10h
4-7628-3222-7   COPY
ISBN 10
4762832227   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月20日
書店発売日
登録日
2023年2月28日
最終更新日
2023年4月25日
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書評掲載情報

2023-08-26 図書新聞  3606号
評者: 藤井修平 氏(東京家政大学非常勤講師)
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紹介

科学と宗教は対立するものではなく互恵的なものである。神経神学はこの仮定の下,人間の科学性と宗教性を活用し,自己や世界をよりよく理解することを目的とする。認知神経科学,心理学,哲学,医学等多様な領域と結びつき,また各領域の発展へ寄与する可能性を持つ学問――その全容を一望し,人の本質に潜む霊性の洞察へ。

【原著】
Newberg, A.(2018). Neurotheology: How Science Can Enlighten Us About Spirituality. Columbia University Press.

■ 主な目次
序 章 神経神学という学問への問いは何であろうか?
第1章 神経神学と脳という幸せなプリズン
第2章 神経神学とは何か
第3章 神経科学と神経神学
第4章 宗教とは何か
第5章 霊性の神経神学的側面とは
第6章 神経神学と宗教の進化論
第7章 神経神学と心理学
第8章 脳病理学と宗教
第9章 宗教神話と脳
第10章 儀式化する脳
第11章 宗教的・霊的実践
第12章 宗教的ではないが霊的な脳
第13章 自由意志と脳
第14章 脳のプリズンからの脱出──神秘主義
第15章 信仰の終わりと神経神学の始まり

目次

日本の読者の皆様へ

序章  神経神学という学問への問いは何であろうか?
 問い
 本書の展望

第1章 神経神学と脳という幸せなプリズン

第2章 神経神学とは何か
 古代神経神学
 ルネッサンス時代および産業化時代における神経神学
 現代神経神学の発展
 「神経」という言葉と「神学」という言葉
 神経神学における複数の学問分野
 神経神学の基本目標
 全ての人のための神経神学

第3章 神経科学と神経神学
 神経神学研究の課題
 基本的な脳機能と宗教現象
 自律神経系
 脳の構造
 大脳辺縁系
 神経伝達物質──脳の化学メッセンジャー

第4章 宗教とは何か
 神経神学における宗教
 宗教を定義するための科学的アプローチ
 人文系の学者による定義
 狭い定義と広い定義
 宗教の種々なる様相
 信仰の進展
 宗教のその他の側面

第5章 霊性の神経神学的側面とは
 宗教という枠組みの中での霊性
 霊性の定義
 霊性の要素
 物質的霊性か、非物質的霊性か

第6章 神経神学と宗教の進化論
 神経神学と進化論
 儀式の進化論的基盤
 宗教の進化に関するその他の視点
 未来に向けての宗教と脳の進化

第7章 神経神学と心理学
 宗教と心理学
 宗教とメンタルヘルス
 宗教の望ましくない心理学的影響
 宗教的暴力と過激主義

第8章 脳病理学と宗教
 統合失調症
 側頭葉てんかん
 神経変性疾患
 脳損傷者の研究
 臨死体験
 薬物により誘発される体験
 「正常」および「異常」な宗教体験研究の今後の方向性

第9章 宗教神話と脳
 神経神学と神話
 神話はどのように変化するか
 神話の構造
 将来の研究に向けて

第10章 儀式化する脳
 なぜ儀式なのか
 儀式とは何か
 儀式と高次脳
 神話と儀式の関係
 今後の方向性

第11章 宗教的・霊的実践
 宗教的・霊的実践時の脳画像研究
 宗教的・霊的実践のMRI研究
 宗教的・霊的実践のPETとSPECTによる研究
 宗教的・霊的実践研究の理論的枠組み
 宗教的・霊的実践の神経生理学的モデル
 宗教的・霊的実践の臨床効果
 応用神経神学

第12章 宗教的ではないが霊的な脳
 宗教的ではなく霊的な人はいるのか
 信者、無神論者、および不可知論者の脳

第13章 自由意志と脳
 自由意志とは何か
 認知神経科学と自由意志
 神経神学と自由意志
 脳の寛容性
 神経倫理学と神経神学

第14章 脳のプリズンからの脱出──神秘主義
 本質的な問題解決に向けて
 神秘体験とは何か
 神秘体験への神経神学的アプローチ
 神秘体験と脳からの脱出

第15章 信仰の終わりと神経神学の始まり
 信仰の終わり
 神経神学の始まり
 メタ神学としての神経神学
 メガ神学としての神経神学
 結語

訳者あとがき

人名索引
事項索引
文献・注

著者プロフィール

アンドリュー・ニューバーグ  (ニューバーグ アンドリュー)  (

アンドリュー・ニューバーグ(Andrew Newberg)
1966年生まれ。
ハーバード大学で化学の学士取得後,ペンシルバニア大学医学部を卒業。内科学会専門医,核医学専門医取得後,霊的・宗教的現象の神経学的研究に従事した。
現在,トーマス・ジェファーソン大学放射線医学教授,および統合医療・栄養科学部門教授,マーカス統合医療研究所研究部長。
〈著書〉
Why God Won't Go Away: Brain Science and the Biology of Belief. New York:Ballantine, 2001(邦訳:茂木健一郎(監訳)木村俊雄(訳)『脳はいかにして〈神〉を見るか─宗教体験のブレイン・サイエンス PHP 研究所 2003年)
Brain Weaver: Creating the Fabric for a Healthy Mind through Integrative Medicine.Kales Press, 2021

貝谷 久宣  (カイヤ ヒサノブ)  (

貝谷久宣(かいや・ひさのぶ)
1943年名古屋生まれ。
名古屋市立大学医学部卒業,岐阜大学医学部にて医学博士号受領,マックスプランク精神医学研究所留学,岐阜大学助教授,自衛隊中央病院神経科部長を経て,1993年開院。
現在,京都府立医科大学客員教授,岐阜大学医学部臨床教授,医療法人和楽会理事長,東京マインドフルネスセンター名誉センター長。
〈著書・訳書〉
『不安・恐怖症─パニック障害の克服(健康ライブラリー)』(単著) 講談社 1996年
『マインドフルネス精神医学─マインドフルネスに生きるメソッド』(監訳)新興医学出版社 2019年

上記内容は本書刊行時のものです。