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国際バカロレア教育に学ぶ授業改善
資質・能力を育む学習指導案のつくり方
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年4月20日
- 書店発売日
- 2023年4月12日
- 登録日
- 2023年2月7日
- 最終更新日
- 2023年4月11日
紹介
コンピテンシー育成の優れた教育プログラム,国際バカロレア(IB)。概念型学習理論や逆向き設計論,ルーブリック評価等,IBで採り入れられている教育理論を日々の授業で活用することを提案。学習指導要領の改訂ポイントを踏まえつつ,「問い」により駆動される授業づくりを解説する。巻末に国・英・数の指導案を収載。
目次
はじめに
第Ⅰ部 学習指導要領と指導案 過去・現在から学ぶ
第1章 新しい学習指導要領が目指す教育とその背景
1.主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善
2.コンピテンシー・ベースの教育とその背景にある学術的知見
1)コンピテンシー・ベースの教育
2)学術的知見を踏まえた教育
3)新しい教育課程を踏まえた指導案の作成に向けて
第2章 一般的な指導案の形式・特徴とその改善のポイント
1.目標・課題の設定における課題
1)単元目標の課題:教科・科目内にとどまる目標設定
2)単元観の課題:授業者中心の課題設定
3)学習者観の課題:集団を意識した課題設定
4)まとめ
2.指導観・評価の設定における課題
1)指導観の課題:授業者の主観や実践知から選ばれる
2)評価の観点の課題:授業者個々の主観的課題
3)まとめ
3.単元の指導計画と本時の展開における課題
1)単元の指導計画設定の課題:資質・能力育成が二番手に
2)本時の展開における課題:ねらいの見えづらさ
3)まとめ
第Ⅱ部 IB教育から学ぶ
第3章 国際バカロレア(IB)のプログラムとその特徴
1.IBの教育理念とカリキュラムの構造
2.IB教育を実現するユニットプランナー
3.IB教育を支える学術的知見
1)逆向き設計論
2)概念型カリキュラムと指導
第4章 目標・課題の設定
1.到達目標と学習者観の設定
2.単元観の設定と教材観
3.単元目標と単元の核をなす本質的な問いの設定
4.まとめ
第5章 指導観・評価の設定
1.指導観の改善と充実
2.評価の観点の改善と充実
3.見方・考え方の育成:評価を行う必要性
4.学習活動と評価の一体化:評価づけの方法
1)形成的評価と総括的評価の違い
2)ルーブリックによる評価:考え方と作成方法
3)評価を行う上での留意点:IBプログラムからの示唆
5.まとめ
第6章 単元の指導計画と本時の展開における活動の取り扱い
1.逆向き設計論を踏まえた指導案の形
1)逆向き設計論に基づく指導案:概念型学習に着目して
2)単元の指導計画と本時の展開の各項目をつなげる
2. 問いに根差した学習活動の編成
1)「 問い」とは何か:質問と発問との違い
2)問い立てをどのように行うのか
3)問いを投げかける際の学習活動上の留意点
3.まとめ
第Ⅲ部 授業を改善する
第7章 国語科:問いを前提とした授業を展開する
1.指導案の考え方
2.指導上の留意点
1)実社会との関わり
2)学習過程の明確化
3)探究学習との関連
3.授業改善に向けて
4.まとめ
第8章 外国語科(英語):パフォーマンスを高めるルーブリックを検討する
1.指導案の考え方
1)様々なテキストジャンルへの対応
2)問いを中心とした授業
3)ルーブリックを用いたパフォーマンス評価
2.指導上の留意点
1)実生活・実社会で用いられるオーセンティックなテキストジャンルを取り
扱う
2)英語による「問い」への応答がしやすい学習環境づくり
3)英語によるパフォーマンスを評価するルーブリックの作成
3.まとめ
第9章 数学科:ICT 活用と主体的問題解決を促す授業を設計する
1.指導案の考え方
1)数学と日常とのつながり
2)グラフ作成ソフトを活用した授業のアイデア
3)オープン・エンドな問いを取り入れた授業実践
①教材
②授業の流れ
2.指導上の留意点
1)グラフ作成ソフトを利用した問題の事例と特徴
①グラフ表示ソフトの授業での活用を促すこと
②批判的検討を行うこと
2)海外のカリキュラムにおける二次関数の問題
①数学の様々な単元が含まれている
②扱う数値の桁が大きく計算しやすい数にされていないこと
③文脈と二次関数をつなげて考えさせること
3.まとめ
巻末資料
指導案 国語科
指導案 英語科
指導案 数学科
Q & A 国語科
Q & A 英語科
Q & A 数学科
文 献
おわりに
【Topic】
1 探究の歴史的経緯
2 アクティブ・ラーニングの要素
3 初代国際バカロレア事務総長アレック・ピーターソンの教育観
4 経験学習に根差したCASの重要性
5 概念型学習
6 日本の「個別最適な学び」とIBの「ディファレンシエーション(個別最適化)」
7 学習者自身による問い立てと探究:TOKを参考に
8 英語による「問い」とその応答への抵抗感
上記内容は本書刊行時のものです。