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楽園の犬 岩井 圭也(著/文) - 角川春樹事務所
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楽園の犬 (ラクエンノイヌ)

文芸
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四六判
404ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7584-1447-0   COPY
ISBN 13
9784758414470   COPY
ISBN 10h
4-7584-1447-5   COPY
ISBN 10
4758414475   COPY
出版者記号
7584   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年6月1日
最終更新日
2024年1月24日
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書評掲載情報

2023-11-12 読売新聞  朝刊
評者: 金子拓(東京大学教授・歴史学者)
2023-10-28 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 青木千恵(書評家)
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紹介

いま最も熱い著者の最高傑作!
世の中が戦争に突き進もうとするとき、人はどこまで自分でいられるだろうか。

「いま書かれ、いま読まれることに意味がある。
この先わたしたちは『戦時下における個人の思い』を、黙殺することができるだろうか。
流れる血はいったい誰のものなのか。親が子に遺せるものは何なのか。
頁をめくりながらひたすら考えた。
読むほどに、現在を書いたものではないかと錯覚しそうになった」
――桜木紫乃氏

「このリアリティは何なのか。私は、ひととき、たしかに太平洋戦争勃発前のサイパンにいた。
スパイとは、かくも過酷な存在なのか。読後、限りない感動と喪失感に包まれた。
読み終わった今もなお、戦前のサイパンの空気と麻田の苦闘が夢に現れる」
――貴志祐介

<あらすじ>
時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか?
そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか?
南洋の地を舞台にした壮大な物語がここに――。

1940年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。
日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。
表向きは、南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。
日本による南洋群島の支配は1914年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは1936年だった。
その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。
この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。
麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく・・・・・・。

上記内容は本書刊行時のものです。