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研究叢書570 談話・文章・テクストの一まとまり性
- 初版年月日
- 2024年5月31日
- 書店発売日
- 2024年6月3日
- 登録日
- 2024年5月21日
- 最終更新日
- 2024年5月25日
紹介
中国海洋大学オンライン国際シンポジウム「文章・談話の一まとまり性をめぐって」を発展させた論集。
13 名の若手・中堅・ベテランの意欲あふれる論者が、各自の問題意識に則って一筋縄ではいかない独自のまとまりを有する言語的存在である「談話・文章・テクスト」をめぐり様々に分析・考察した成果を集成。文章論、テクスト論の「統括」「結束性」「一貫性」といった従来の観点からの分析には収まりきらない、豊富で多彩な具体例に基づく独自の観点と斬新なアプローチによる考察が随所で展開されている。
目次
まえがき 斎藤倫明・修徳健
第Ⅰ部 書き言葉を中心とする文章・テクストの特性と一まとまり性
接続詞の統語論 庵功雄
説明的文章における「のだ」文を手がかりとしたテクストの「一まとまり性」について―「ことだ」「ものだ」「わけだ」との連携をめぐって― 立川和美
日本語の説明文・意見文・歴史文における談話終結表現―日本語母語話者と中国人日本語学習者の比較― 俵山雄司
児童作文における会話文の展開 宮城信
第Ⅱ部 話し言葉を中心とする談話・テクストの特性と一まとまり性
話し言葉における非流暢性と談話標識 甲田直美
会話におけるまとまりについて―「話題」および「テクスト構成語」との関係性を中心に― 髙﨑みどり
発話の産出過程と一まとまり性 丸山岳彦
雑談のCan-Do 化を目指した話題の類型の分析―「食べること」を例として― 中俣尚己
第Ⅲ部 文章・テクストの一まとまり性への新たなアプローチ
手話・指点字にみるテクストの一まとまり性 坊農真弓
日本語の物語テクストにおけるまとまり性とマルチモダリティ 野村眞木夫
単位語の計量分析に基づく文章の一まとまり性 鯨井綾希
第Ⅳ部 言語単位と文章の一まとまり性
言語表現の「成り上がり」について―文章を単位として見なすことは可能か?― 揚妻祐樹
文章の単位性について―言語単位論の観点から― 斎藤倫明
索引
上記内容は本書刊行時のものです。