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音楽からはじまるシュタイナー 井藤 元(著) - イザラ書房
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音楽からはじまるシュタイナー (オンガクカラハジマルシュタイナー) 脳波測定を通じたアントロポゾフィー音楽実践の分析 (ノウハソクテイヲツウジタアントロポゾフィージッセンノブンセキ)

教育
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発行:イザラ書房
A5判
232ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7565-0161-5   COPY
ISBN 13
9784756501615   COPY
ISBN 10h
4-7565-0161-3   COPY
ISBN 10
4756501613   COPY
出版者記号
7565   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年12月25日
発売予定日
登録日
2024年9月20日
最終更新日
2024年10月29日
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紹介

シュタイナー音楽の教育的・療法的意義の理解を深める一冊。第一人者たちとの対談と脳波解析から見えてきた洞察を丁寧に解説します。

本書はシュタイナーの視点から見る音の世界を、シュタイナー教育の実践的な側面と科学的分析の両面から伝える2部構成になっています。

第Ⅰ部では、第一線で活躍している音楽教育・音楽療法の実践者の方々へのインタビューを通じて、シュタイナーの音楽に関する基本的な考え方をわかりやすく解説。シュタイナー教育における音楽の役割やその理論的背景について論じられています。

第Ⅱ部では、シュタイナーの音楽理論を科学的なアプローチで解明していきます。第Ⅰ部にご登場いただいた竹田喜代子氏と吉良創氏の音楽療法実践時・楽器演奏時の脳波を測定した分析結果を示します。その中で見えてきたものを終章ではそれぞれの先生方に語っていただきます。

この本で描き出されているシュタイナーの音楽(教育)観に触れることで、音楽に対する常識的なイメージは大きく揺さぶられることでしょう。この本を読み進めていただく際には、皆さんが抱いている「音楽」のイメージは一旦カッコに入れて、類まれなシュタイナーの音楽理論に耳を傾けてみてください。そうすれば、きっと音楽の新たな姿に出会うことができるはずです。

目次

はじめに
第Ⅰ部 シュタイナー教育・療法にとって音楽とは
第1章 音楽が人生にもたらすもの
1‐そもそも音楽とは何か?
2‐ 「聴くこと」は能動的な営み
3‐子どもたちの聴く力を育む微細な音
4‐ 「静けさ」を感じる
5‐予感をキャッチする
6‐ 「聴くこと」と自由
7‐その時しか味わうことのできないプロセス
8‐幼児期における音楽の意味
9‐静けさとともに生活してみる
10‐おうちでできるシュタイナーの音楽ワーク
11‐自分のために声を出す
12‐子どもが子どもらしくいられるように

第2章 人類の意識と音楽
1‐人類史と音の進化がパラレルだ
2‐5度の雰囲気について
3‐3度の体験について
4‐子どもの成長は人類史を繰り返す
5‐一人ひとりの子どもに寄り添った対応を
6‐なぜ生音が大切?
7‐静けさのおおいの中で育てる
8‐いつでも歌っていられるような状態で
9‐音を感じる力を取り戻す


第Ⅱ部 シュタイナーの音楽実践の科学的検討
第3章 脳波測定をつうじたシュタイナー幼児教育の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・脳波について
・脳波の測定について
・楽器について

2‐吉良 創氏の瞑想と演奏
・瞑想
・楽器演奏(コロイの笛、ソプラノライアー、グロッケン、ムジーククーゲル)

3‐吉良 創氏と聴き手の脳波、血圧、心拍数測定
・瞑想時の演奏者と聴き手の脳波
・ライアー
    技巧的な曲
    比較的簡単で穏やかな曲
    グリッサンド
・打楽器(グロッケン、木琴、フィンガーシンバル)、ムジーククーゲル
・コロイの笛
・吉良氏と聴き手の血圧と心拍

第4章 脳波測定をつうじたアントロポゾフィー⾳楽療法の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・測定方法
・AМT楽器について
    ライアー
    響きの楽器について
    クロッタ   

2‐竹田喜代子氏演奏時の脳波、体温、呼吸の変化
・測定環境
・瞑想
・タムタム
・ゴング
・シュテーベ
・ささやきの木
・ライアーの演奏と聴取時の脳波

終 章 脳波測定の研究結果を受けて
1‐吉良 創氏のコメント
2‐竹田喜代子氏、勝田恭子氏のコメント
おわりに 

前書きなど

この本で描き出されているシュタイナーの音楽(教育)観に触れることで、音楽に対する常識的なイメージは大きく揺さぶられることでしょう。この本を読み進めていただく際には、皆さんが抱いている「音楽」のイメージは一旦カッコに入れて、類まれなシュタイナーの音楽理論に耳を傾けてみてください。そうすれば、きっと音楽の新たな姿に出会うことができるはずです。

版元から一言

シュタイナーの音楽観は初めての方には少し難しいかもしれませんが、長年音楽に向き合い、体で感じてきた方々へのインタビューを通じて、できるだけわかりやすく紹介しました。また、育児中のお母さんにも、子どもを寝かしつけた後に気軽に読んでいただけるよう、文字の大きさや行間にも工夫を凝らし、「読みやすさ」を重視して本を作っています。本は2部構成で、後半は脳波測定を用いた科学的な分析と考察が含まれています。じっくり読みたい方だけでなく、ポイントを簡単に知りたい方のために、後半には重要な内容を箇条書きでまとめています。

著者プロフィール

井藤 元  (イトウ ゲン)  (

京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。東京理科大学教育支援機構教職教育センター教授。『シュタイナー「自由」への遍歴――ゲーテ・シラー・ニーチェとの邂逅』(京都大学学術出版会)、『マンガでやさしくわかるシュタイナー教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、『シュタイナー学校の道徳教育』(イザラ書房)、『教育芸術を担うシュタイナー学校の教師たち』(ナカニシヤ出版)、『笑育 「笑い」で育む21世紀型能力』(監修、毎日新聞出版)、『記者トレ 新聞記者に学ぶ観る力、聴く力、伝える力』(監修、日本能率協会マネジメントセンター)、『教育観を磨く-子どもが輝く学校をめぐる旅』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、『ワークで学ぶ教育学』『ワークで学ぶ道徳教育』『ワークで学ぶ教職概論』(編著、ナカニシヤ出版)、マルグリット・ユーネマン『黒板絵――シュタイナー・メソッド』(小木曽由佳との共訳、イザラ書房)、ネル・ノディングズ『人生の意味を問う教室――知性的な信仰あるいは不信仰のための教育』(小木曽由佳との共訳、春風社)など。

山下 恭平  (ヤマシタ キョウヘイ)  (

東京理科大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程修了。博士(理学)、栄養士。東京理科大学理学部第一部物理学科助教。『美の朝焼けを通って(解説:井藤元、徳永英司との共著)』(イザラ書房)、『無走査型吸収分光イメージング法による単細胞光合成藻類の分析とその応用』(日本材料科学会誌)、特許 第7186433号「細胞の生死判別方法及び細胞の生死判別用キット」、特許第6998157号「栄養強化食品の製造方法、ユーグレナ含有食品組成物及び食品の栄養強化方法」など。

竹田 喜代子  (タケダ キヨコ)  (協力

シュタイナー音楽教育家・音楽療法士。一般社団法人アウディオペーデ代表理事。元東京シュタイナーシューレ(現、藤野シュタイナー学園)音楽専科教師を12年間務める。日本アントロポゾフィー協会主催教員養成講師8期まで務める。2001年より日本人のための療法的音楽教育者養成を行う。その後、ベルリン音楽療法士養成所と提携し日本初のシュタイナー音楽療法士の養成を行う。現在、スイス、ゲーテアヌム精神科学自由大学医学部門認定音楽療法研修コース「太陽」(ゾンネ)を開催中。

吉良 創  (キラ ハジメ)  (協力

自由学園卒業。ヴァルドルフ幼稚園教員養成ゼミナール修了、ライアー演奏をA・ローリングに師事。現在、NPO 法人南沢シュタイナー子ども園代表理事、滝山しおん保育園園長、日本シュタイナー幼児教育協会理事、ライアー響会代表、Quiet Waters 代表。国内外でライアー、シュタイナー幼児教育の講座、講演、コンサート、執筆などをしている。

勝田 恭子  (カツタ キョウコ)  (協力

ゲーテアヌム精神科学自由大学医学部門認定アントロポゾフィー音楽療法士、日本音楽療法学会認定音楽療法士。昭和音大声楽専攻卒、横浜国大教育学部臨時教員養成課程修了、シュタイナー教育教員養成コース修了。特別支援学校や療育センター勤務後、現在は音楽療法士として、障がいや不安を抱える子どもや大人、認知症、末期がんなどの方々と関わっている。音楽療法の講座や大学への研究協力も行っている。また、シュタイナー学校や幼稚園に保護者としても関わり、子育ての糧としている。

上記内容は本書刊行時のものです。