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音楽からはじまるシュタイナー
脳波測定を通じたアントロポゾフィー音楽実践の分析
- 初版年月日
- 2024年12月25日
- 発売予定日
- 2024年12月17日
- 登録日
- 2024年9月20日
- 最終更新日
- 2024年10月29日
紹介
シュタイナー音楽の教育的・療法的意義の理解を深める一冊。第一人者たちとの対談と脳波解析から見えてきた洞察を丁寧に解説します。
本書はシュタイナーの視点から見る音の世界を、シュタイナー教育の実践的な側面と科学的分析の両面から伝える2部構成になっています。
第Ⅰ部では、第一線で活躍している音楽教育・音楽療法の実践者の方々へのインタビューを通じて、シュタイナーの音楽に関する基本的な考え方をわかりやすく解説。シュタイナー教育における音楽の役割やその理論的背景について論じられています。
第Ⅱ部では、シュタイナーの音楽理論を科学的なアプローチで解明していきます。第Ⅰ部にご登場いただいた竹田喜代子氏と吉良創氏の音楽療法実践時・楽器演奏時の脳波を測定した分析結果を示します。その中で見えてきたものを終章ではそれぞれの先生方に語っていただきます。
この本で描き出されているシュタイナーの音楽(教育)観に触れることで、音楽に対する常識的なイメージは大きく揺さぶられることでしょう。この本を読み進めていただく際には、皆さんが抱いている「音楽」のイメージは一旦カッコに入れて、類まれなシュタイナーの音楽理論に耳を傾けてみてください。そうすれば、きっと音楽の新たな姿に出会うことができるはずです。
目次
はじめに
第Ⅰ部 シュタイナー教育・療法にとって音楽とは
第1章 音楽が人生にもたらすもの
1‐そもそも音楽とは何か?
2‐ 「聴くこと」は能動的な営み
3‐子どもたちの聴く力を育む微細な音
4‐ 「静けさ」を感じる
5‐予感をキャッチする
6‐ 「聴くこと」と自由
7‐その時しか味わうことのできないプロセス
8‐幼児期における音楽の意味
9‐静けさとともに生活してみる
10‐おうちでできるシュタイナーの音楽ワーク
11‐自分のために声を出す
12‐子どもが子どもらしくいられるように
第2章 人類の意識と音楽
1‐人類史と音の進化がパラレルだ
2‐5度の雰囲気について
3‐3度の体験について
4‐子どもの成長は人類史を繰り返す
5‐一人ひとりの子どもに寄り添った対応を
6‐なぜ生音が大切?
7‐静けさのおおいの中で育てる
8‐いつでも歌っていられるような状態で
9‐音を感じる力を取り戻す
第Ⅱ部 シュタイナーの音楽実践の科学的検討
第3章 脳波測定をつうじたシュタイナー幼児教育の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・脳波について
・脳波の測定について
・楽器について
2‐吉良 創氏の瞑想と演奏
・瞑想
・楽器演奏(コロイの笛、ソプラノライアー、グロッケン、ムジーククーゲル)
3‐吉良 創氏と聴き手の脳波、血圧、心拍数測定
・瞑想時の演奏者と聴き手の脳波
・ライアー
技巧的な曲
比較的簡単で穏やかな曲
グリッサンド
・打楽器(グロッケン、木琴、フィンガーシンバル)、ムジーククーゲル
・コロイの笛
・吉良氏と聴き手の血圧と心拍
第4章 脳波測定をつうじたアントロポゾフィー⾳楽療法の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・測定方法
・AМT楽器について
ライアー
響きの楽器について
クロッタ
2‐竹田喜代子氏演奏時の脳波、体温、呼吸の変化
・測定環境
・瞑想
・タムタム
・ゴング
・シュテーベ
・ささやきの木
・ライアーの演奏と聴取時の脳波
終 章 脳波測定の研究結果を受けて
1‐吉良 創氏のコメント
2‐竹田喜代子氏、勝田恭子氏のコメント
おわりに
前書きなど
この本で描き出されているシュタイナーの音楽(教育)観に触れることで、音楽に対する常識的なイメージは大きく揺さぶられることでしょう。この本を読み進めていただく際には、皆さんが抱いている「音楽」のイメージは一旦カッコに入れて、類まれなシュタイナーの音楽理論に耳を傾けてみてください。そうすれば、きっと音楽の新たな姿に出会うことができるはずです。
版元から一言
シュタイナーの音楽観は初めての方には少し難しいかもしれませんが、長年音楽に向き合い、体で感じてきた方々へのインタビューを通じて、できるだけわかりやすく紹介しました。また、育児中のお母さんにも、子どもを寝かしつけた後に気軽に読んでいただけるよう、文字の大きさや行間にも工夫を凝らし、「読みやすさ」を重視して本を作っています。本は2部構成で、後半は脳波測定を用いた科学的な分析と考察が含まれています。じっくり読みたい方だけでなく、ポイントを簡単に知りたい方のために、後半には重要な内容を箇条書きでまとめています。
上記内容は本書刊行時のものです。