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空海論/仏教論
発行:以文社
四六判
価格
2,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年4月20日
- 書店発売日
- 2023年4月21日
- 登録日
- 2023年3月3日
- 最終更新日
- 2023年4月28日
紹介
ミシェル・セールの研究者としてフランス哲学、現代思想を探究してきた著者による、構造的存在論による仏教論の試み。ウッダーラカ・アールニ、プラトン、ナーガールジュナからレヴィ=ストロース、そして現代哲学までを総動員しながら、仏教を思考する本書は、まさに西洋哲学・思想と東洋哲学・思想の交差であり、哲学と仏教の対話、その試みの最前線である。
前著『今日のアニミズム』(文化人類学者・奥野克巳との共著)ではテトラレンマをはじめとする仏教の思想と論理に着目し、トライコトミーという原理が提唱されたが、本書では初期仏教から空海の密教思想に至るまで、さらにその探究の射程を広げていく。
東西の人類による知的営為の2500年にわたる歴史を遡行しながら、仏教が見いだした画期とは何だったのかを問いかけ、とりわけ難解とされる空海の理論的テキスト『吽字義』の精読を通じて、現代哲学としての空海を描き出す。
第一部には上七軒文庫で開催・配信された講義「二辺を離れる」(聞き手:師茂樹、亀山隆彦)を加筆修正した「上七軒講義」を掲載、第二部には、著者渾身の書き下ろしである空海『吽字義』に関する論考を収録。
目次
序
第一部 二辺を離れるーー上七軒講義(聞き手:師茂樹、亀山隆彦)
第二部 『吽字義』考
上記内容は本書刊行時のものです。