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伝統工芸彫鍛金の創造力 高梨 廣孝(著) - 飯塚書店
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伝統工芸彫鍛金の創造力 (デントウコウゲイチョウタンキンノソウゾウリョク) スクラッチ・モデルという表現 (スクラッチモデルトイウヒョウゲン)

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発行:飯塚書店
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ15mm
172ページ
並製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-7522-6040-0   COPY
ISBN 13
9784752260400   COPY
ISBN 10h
4-7522-6040-9   COPY
ISBN 10
4752260409   COPY
出版者記号
7522   COPY
Cコード
C0072  
0:一般 0:単行本 72:写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年1月23日
最終更新日
2025年4月2日
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紹介

「超絶技巧」。
伝統的工芸の技巧を駆使し、昆虫や動物を「いまにも動き出しそう」なくらいに忠実に再現した作品への賛美の言葉。
本書では、創作対象を、モーターサイクルにした作家のスクラッチ・モデル作品と、その技巧を解説と写真で紹介します。
日本の伝統工芸である「彫金」「鍛金」の技法の解説、追求する「忠実な再現」のために高めた術、そして異なる素材を組み合わせて表現方法を広げるなど、作家による独創を公開します。

金属工芸の技法を会得し、プロダクトデザインに携わってきた作家から創り出された作品は、「現代にも活かされる伝統工芸」を語りはじめます。モーターサイクルという現代の道具にある開発者の意図を感じ取り、唯一無二のスクラッチ・モデルへ反映するのは、作家の精緻な術と眼差しが活かされたもの。それは「現代を表現する」という伝統的工芸の可能性を追い求めての創作活動です。

写真から「これは実車」と見紛うかもしれません。
その感覚は、作家による「超絶技巧」を感じられた瞬間です。

部品の一つひとつを伝統工芸の術で形作り、そして組み上げた作品には、作家の意思が込められています。
金属工芸の技法、道具の使用方法はもちろんのこと、創作への手順など、「超絶技巧」について、323点の写真で知識を深められる一冊です。

目次

プロローグ… ……………………………………………………………………… 2
Prologue
第1 章 彫鍛金… ………………………………………………………………… 4
Metal carving and forging
第2 章 リアリティを求めて… ………………………………………………… 28
In search of reality
第3章 彫鍛金の創造力… ……………………………………………………… 70
Creativity in Engraving and Forging
第4章 表現を広げる… …………………………………………………………152
Broadening expression
エピローグ… ………………………………………………………………………165
Epilogue

前書きなど

その昔に大陸から日本に伝来した道具の数々は、独自の発展を遂げながら特有の文化を生み出し「伝統工芸」として現代に続いている。例えば、刀を頂点にした金属工芸は、匠の手の技による鉄の芸術品として世界から高い評価を受けている。
しかしながら、今日では機械や装置の進歩の中で「手の延長としての道具」の素晴らしさは急速に忘れ去られようとしている。
数量や時間を追わなければ、「手の延長としての道具」が生み出す質の高さと可能性は無限である。
それは日本の伝統工芸を世界の頂点へと高めた匠たちの仕事に如実に表れており、道具と語り合いながらクリエイティブなモノづくりを積み重ねてきた成果でもある。
先人の匠たちがモノにした卓越した道具と技法を、新たな題材の制作をとおして、可能性を提示しようというのが本書の狙いである。
また、新たな技法を創案し、今まで日本では工芸作品として認められていなかった分野にも光を当て、新たな工芸の世界を構築しようと試みた。
精緻なメカニズムが外側から見て取れるモーターサイクルを制作の対象に、日本の伝統的技法である「彫鍛金」の技術に加えて、木材や皮革などの素材技法を駆使して作り上げたのがこの「scratch builtmodel」である。
1/9 という手のひらに乗るサイズの中に、一つの宇宙を創り上げる術をここに解説する。

版元から一言

 <帯文から>
忠実さを求めた〝超絶〟の意思 ― 金工作家 宮田亮平
精巧さに目を見張った。まるで機械式時計にある緻密さを感じさせるのだ。すべて作家自身の手によるもので、それは金属工芸の術からなる。「忠実な再現」への探求は、独創性を育み、やがて技巧となっていく。〝超絶技巧〟との言葉があるが、その作品にあるつくり手の意思もまた〝超絶〟ではないだろうか。これまで知らなかったスクラッチ・モデルから、改めてそう思うのだ。

著者プロフィール

高梨 廣孝  (タカナシ ヒロタカ)  (

1941 年生まれ。
東京藝術大学金属工芸科卒業後、日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)に入社し、ヤマハデザイン部門のプロダクトデザインを担当。ヤマハデザイン研究所長、ヤマハ株式会社取締役を経て、静岡文化芸術大学デザイン学部教授を務める。

上記内容は本書刊行時のものです。