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取引情報
小学生・中学生 情緒と自己理解の育ちを支える
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年4月
- 書店発売日
- 2016年4月28日
- 登録日
- 2016年4月20日
- 最終更新日
- 2016年6月2日
紹介
児童思春期の自己イメージを含む心の発達を概説した上で、「気になる問題」の背景とかかわり方について事例を交えて具体的に解説。
目次
「心の発達支援シリーズ」刊行にあたって
はじめに
第1章 心の発達とSOS
1 心の発達
(1)発達心理学からみた心の発達
(2)エリクソンの発達課題と心の発達
(3)フロイトの精神分析からみた心の発達
2 心のSOS
(1)二次障害
(2)自己理解の発達と問題
第2章 SOSへの支援
1 情緒の支援
(1)無気力・やる気がでない
(2)不安・パニックになりやすい
(3)元気がでない・うつ状態
2 行動の支援
(1)こだわりが強い子ども
(2)衝動的行動・攻撃性をコントロールする力が弱い
(3)非行の問題
3 対人関係の支援
(1)場面が理解できない・共感する力が弱い
(2)コミュニケーションが苦手
(3)友人ができない
4 そのほかの支援
(1)身体症状
(2)習癖異常
(3)性の問題・異性関係の悩み
第3章 自己理解の支援
1 得意なこと・苦手なこと、好きなこと・嫌いなことを知る
2 自分のよいところを知る
3 気持ちと身体について知る
4 怒りのコントロールとリラックスの方法を知る
5 困っていることのSOS を出す
6 他者から見た自分について知る
第4章 事例にみる支援方法
1 衝動性と攻撃性のコントロールが弱い子どもへの支援
2 場面が理解できない子どもへの支援
3 こだわりが強い子どもへの支援――完ぺき主義が気になる子ども
4 否定的自己の子どもへの支援――「僕はどうせダメなんだ」と自分を責める男児
5 自己理解の乏しい子どもへの支援
前書きなど
はじめに
発達障害圏の子どもや「発達が気になる」子どもたちの多くは、幼少の頃より、集団になじめないことや友だちができないことなどに悩み、あるいは家庭や学校での失敗に対して親や教師から叱責され非難されるなど、少なからず否定的な体験を重ねていることが多いものです。そしてその結果、不登校、いじめ、抑うつ状態やひきもこりなどさまざまなSOSを発信し、苦戦する子どもがたくさんいます。
周囲の大人が「気になる」と思うことは、じつは子どもたちのSOSであることがしばしばあります。
こうした子どもたちは、否定的な自己イメージを抱えたまま成長する可能性があります。生涯発達の視点からも、こうした二次的問題の予防や早期支援はとても大切です。
本書では、児童思春期の自己イメージを含む心の発達を概説した上で、「気になる問題」の背景とかかわり方について事例をまじえて具体的に解説します。
上記内容は本書刊行時のものです。