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幼稚園・保育園児 集団生活で気になる子どもを支える
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年3月
- 書店発売日
- 2016年3月30日
- 登録日
- 2016年3月23日
- 最終更新日
- 2016年6月2日
紹介
幼児期後期の発達と小学校入学に向けた課題を明確にした上で、子どもの健やかな成長を支えるために、幼稚園・保育園で気になる問題の背景とかかわり方について、事例を交えて具体的に解説。
目次
「心の発達支援シリーズ」刊行にあたって
はじめに
第1章 幼児期後期の子どもを理解する
1 幼児期後期の子どもの発達
はじめに
(1)思考とことばの発達
(2)遊びの展開と社会性の発達
(3)幼児期後期の養育における今日的課題
おわりに
2 幼稚園・保育園の子どもに見られる問題
(1)幼稚園・保育園に入るということ
(2)5歳児健診とフォローアップの結果から
(3)発達の遅れと偏り
(4)発達の遅れがある子どもへのかかわり(知的障害、精神遅滞)
(5)発達の偏りがある子どもへのかかわり(発達障害)
(6)幼児期後期に見られる問題に対処するために
3 小学校に入るということ
(1)「小学校に入る」という大きなできごと
(2)幼稚園・保育園と小学校との違い
(3)小1プロブレム
(4)小学校に入る前にしておくべきこと
第2章 幼稚園・保育園で気になる子どもを支える
1 気持ち・行動のコントロールが苦手な子ども
(1)座っていられない
(2)話を聞いていない
(3)かんしゃくを起こす
(4)手が出る
2 人とのかかわりが苦手な子ども
(1)他の子と遊ばない
(2)嘘をつく
(3)わざと気を引く行動をする
(4)人の嫌がることをする
3 集団参加が苦手な子ども
(1)反抗的で指示に従えない
(2)ルールを守れない
(3)こだわりが強い
(4)1番(勝ち負け)にこだわる
(5)行事に参加しない
(6)登園したがらない
4 苦手な面を自身が抱えている子ども
(1)感覚過敏がある
(2)発音の問題
(3)ことばの理解が苦手
(4)話をしない
(5)身体を使うのが苦手
(6)指しゃぶり・爪噛みをする子ども
第3章 事例にみる支援方法
1 巡回訪問の場の支援――落ち着きのなさと友達とのかかわりが気になる事例
2 通院・通所による相談支援――幼児期から就学、その後に向けての長期支援
3 5歳児健診の場を通した支援
4 地域連携による保護者への支援――お母さんのかかわり方が気になる事例
5 療育・ソーシャルスキルトレーニングの場での支援――就学に向けた準備を中心に
前書きなど
はじめに
幼児期後期(4、5、6歳児)の最も大きな変化は、幼稚園・保育園への就園です。家の中の生活が中心で、常に親と一緒に過ごしていたのが、親の手を離れて集団生活を行う中で、世界の広がりと飛躍的な成長が見られる年代です。一方で、発達障害の子どもには生来の発達の偏りがあるとされていますが、実際には、集団に入っていくこの時期に、人とのかかわり、集団行動、気持ちのコントロールなどの問題が顕在化し、不適応が明らかになることもしばしば認められます。
この時期は、学校という大きな集団に入るための準備の時期でもあります。発達に偏りがある子どもに限らず、すべての子どもにとって、この時期をどう過ごし、就学に向けてどういう支援が行われたかが、その後の育ちに大きな影響を与えます。
本書では、幼児期後期の発達と小学校入学に向けた課題を明確にした上で、子どもの健やかな成長を支えるために、幼稚園・保育園で気になる問題の背景とかかわり方について、事例を交えて具体的に解説しています。
幼稚園・保育園の先生、療育や相談を行っている先生、心理士、幼児期の子どもを迎え入れる小学校の先生、そして子どもの最大の支援者である保護者など、幼児期の子どもを支える方々がよりよい支援やかかわりができることを目指しています。
上記内容は本書刊行時のものです。