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越境する歴史家たちへ 谷川 稔(編集) - ミネルヴァ書房
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越境する歴史家たちへ (エッキョウスルレキシカタチヘ) 「近代社会史研究会」(1985-2018)からのオマージュ (キンダイシャカイシケンキュウカイセンキュウヒャクハチジュウゴカラニセンジュウハチカラノオマージュ)

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A5判
376ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-623-08566-8   COPY
ISBN 13
9784623085668   COPY
ISBN 10h
4-623-08566-X   COPY
ISBN 10
462308566X   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年5月6日
最終更新日
2019年6月6日
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紹介

あたらしい歴史学をもとめて 
「近社研」という夢の軌跡
かつて社会史を「控えめな合言葉」に、京都に集った研究者たちがいた。
270回を超える例会、500前後のテーマをめぐって繰り広げられた議論、その軌跡を当事者の言葉でたどる貴重な記録。

本書は、33年間にわたり関西の研究会文化の雄として知られた「近代社会史研究会」の軌跡を、関係した多くの研究者たちの文章を通じて立体的に描き出す。欧米を中心とした(しかしアジアやアフリカも視野に収める)「近代社会史」という歴史学実践の射程を振り返るとともに、研究会文化の切り口から「現代社会史」として見つめ直し、社会史の歴史と社会史の広がり、他のディシプリンとの連携、そしてこれからの豊かな可能性を展望する。

目次

まえがき

序 章 「近社研」の軌跡をたどる――情熱の草創から苦渋の終幕へ(谷川 稔) 
 1 前 史
 2 近代社会史研究会の誕生
 3 共同論集への遥かな道
 4 三部作、合評会前後
 5 「中興」の90年代――今出川界隈から百万遍界隈へ
 6 社会史の主流化?――第一期の後期
 7 第二期近社研――2005年4月~2018年3月


 第Ⅰ部 記憶と歴史のはざまで

第1章 草創期の人とあれこれ
 1 「近社研」発足のころ(谷口健治) 
 2 私の研究者人生のなかの近社研(姫岡とし子)
 3 個人的エッセイ(南 直人)
 4 私にとっての近社研(渡辺和行)
 5 32年の重み(上垣 豊)
 6 「メディア史」へのスプリングボード(佐藤卓己)
 7 「近社研」をめぐる私的残像(中房敏朗)

第2章 社会史を紡ぎだす――共同論集企画の参加者たちから
 1 それぞれに咲く花(長谷川まゆ帆)
 2 社会史に魅了された社会学者(落合恵美子)
 3 遊びをせんとや生まれけむ(藤川隆男)
 4 近代社会史研究会の思い出に寄せて(天野知恵子)
 5 フランス革命史研究と社会文化史研究(小林亜子)
 6 社会史のムーブメント(山田史郎)
 7 届けられる花束はこれしかないが(柿本昭人)
 8 人はなぜスポーツをするのか(松井良明)
 9 『日常と犯罪』から20年(常松 洋)
 10 私を成長させてくれた近社研(山本範子)
 11 「社会史の京都」の目撃者として(森本真美)

第3章 近社研の新しい「かたち」を求めて――第二期世話人から
 1 研究者養成の場としての近代社会史研究会(服部 伸)
 2 社会史と現在(長井伸仁)
 3 アウェー世話人の詫び言(指 昭博)
 4 「永遠の絶望」の先へ(小関 隆)
 5 近社研の場所(伊藤順二)
 6 研究会文化と修業(金澤周作)

第4章 近社研と出会う――例会の報告者たちから
 1 1986~98年の近社研(近藤和彦)
 2 なにかにつけて面白く(春日直樹)
 3 「記憶」のなかの「近代社会史研究会」(村上信一郎)
 4 「最初の一歩」を支えた研究コミュニティ(井野瀬久美惠)
 5 平成の終わりから(北村昌史)
 6 参加していたときは、なにかよくわからなかったけど、いろいろなものを与えてくれた研究会(進藤修一) 
 7 スポーツ史研究の興隆と「近社研」(池田恵子)
 8 いちスポーツ史家がみた90年代近社研の雰囲気(石井昌幸)
 9 近社研からの定期便(並河葉子)
 10 私の記憶のなかの「近社研」(中村年延)
 11 あこがれの近社研(栗田和典)
 12 東京と京都の狭間で(剣持久木)
 13 近代社会史研究会と東西カルチャーショック(山之内克子)
 14 長崎にて思うこと(正本 忍)
 15 記憶のなかの近社研(林田敏子)
 16 近社研との出会いを振り返って(中本真生子)
 17 「近代」でもなく、「社会史」でもなく(藤内哲也)
 18 普通の会員として(竹中幸史)
 19 アイデンティティ醸成の場(堀内隆行)
 20 近社研と私――外大から外大への途上でのこと(福嶋千穂)
 21 近社研と私の記憶(梶さやか)
 22 近社研の思い出とその文化の継承に向けて(菊池信彦)
 23 近社研があったこと、研究をやめずにすんだこと(藤井翔太)
 24 商人の歴史から見えるもの(君塚弘恭)
 25 教育現場から近社研を振り返る(片柳香織)
 26 歴史研究に体の一部を置き続けて(酒井朋子)
 27 南方熊楠研究は西洋史として成立するか(志村真幸)
 28 研究会文化について――「ざんねんないきもの」たちの集いの場所(藤原辰史)
 29 感謝のことば(籔田有紀子)
 30 境界線で出会い、境界線で道に迷う(嶋中博章)
 31 京都の研究生活と近社研(森永貴子)
 32 若手にとっての「近社研」(谷口良生)
 33 二度の報告とその間(福元健之)


 第Ⅱ部 記録篇

Ⅰ 近代社会史研究会総記録
Ⅱ 『会報』から
Ⅲ 共同論集全四巻の目次

あとがき(谷川 稔)
あとがき(金澤周作)
人名・事項索引

著者プロフィール

谷川 稔  (タニガワ ミノル)  (編集

2019年5月現在
京都大学大学院文学研究科元教授

川島 昭夫  (カワシマ アキオ)  (編集

京都大学名誉教授

南 直人  (ミナミ ナオト)  (編集

2019年5月現在 立命館大学食マネジメント学部教授

金澤 周作  (カナザワ シュウサク)  (編集

*2023年6月現在
京都大学大学院文学研究科教授

上記内容は本書刊行時のものです。