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出版者情報
入門・子ども社会学
子どもと社会・子どもと文化
- 書店発売日
- 2015年4月20日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
目次
はしがき
第1部 子ども社会学の課題
第1章 創造物としての子ども
1 昔話の変化
2 〈子ども〉の誕生
3 現在の〈子ども〉
4 〈子ども〉へのアプローチ
第2章 子ども社会研究における子ども観
1 研究の前提としての子ども観
2 子どもをどのように捉えるか
3 特徴的な子ども観とその研究
第2部 子どもと社会
第3章 「大人になる」とはどういうことか
──社会=空間論的アプローチによる近代的大人像の再考
1 「大人になる」ことの変容
2 個人化論から社会=空間論へ
3 「大人になる」ことと社会=空間の相互関連
4 社会=空間的アプローチからみる「大人になる」 こと
第4章 子どもの貧困と教育機会
1 日本における子どもの貧困
2 貧困と教育との関係
3 児童養護施設入所経験者の大学進学
4 子どもの貧困をなくすために
第5章 教室の中の子どもたち──学級・学校における人間関係の変容
1 集団としての学級の特徴
2 学校文化の変容と子どもたち
3 島宇宙とスクールカースト
4 学校教育における「望ましい人間関係」を考える
第6章 学力の社会学
1 学力をどう捉えるか
2 学力調査からみる規定要因としての文化
3 隠された学力獲得のシステム
第7章 受験競争からみる子ども社会
1 1990年以前の受験競争
2 1990年以降の受験競争
3 地方新聞投書にみる受験生の心性
第8章 「学校化」する大学と「生徒化」する学生
1 「まじめ」な大学生
2 「まじめ」の意味と大学の「学校化」
3 「学校化」したキャンパスと学生
第3部 子どもと文化
第9章 日本の近代化と悪戯っ子たち──近代的子ども観の再考
1 無垢と野生
2 子供戦争と投石
3 悪 戯
4 悪知恵と道化
5 「悪戯っ子」と「悪」の問題
第10章 ピーターパンのエクリチュール──教育思想としての児童文学
1 梅子涵の文体
2 テクストとしての梅子涵の作品
3 ピーターパンのエクリチュール
4 制度への敬い畏れ,および制度からの自由
第11章 ポスト心理主義時代の「子ども」の多元的解放
──「溶解/フロー体験」と「非標準化/脱標準化」
1 「発達」概念による「子どもの標準化」と「隔離」
2 「発達」による理想化と排除の構造
3 負のラベルと溶解/フロー体験
4 「葛藤や不安」と「非標準化/脱標準化」
5 解放のストーリーを求めて
第12章 ラベリングといじめ
1 ラベリング理論とは何か?
2 ラベリング理論に対する批判
3 ラベリングといじめ
第13章 「学校の怪談」と子ども文化
1 子どもが「学校の怪談」を語ることの意味
2 子どものまなざしへの注目
3 「学校の怪談」は誰のものなのか?
4 社会の網の目の中で子ども文化を捉える
第14章 特撮ヒーロー番組に描かれるジェンダー
1 ジェンダーとは何か
2 ヒロインの描写が変わった点
3 ヒロインの描写が変わらない点
4 ジェンダー・バイアスは緩和されているのか
人名索引/事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。