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出版者情報
〈日本幻想〉 表象と反表象の比較文化論
発行:ミネルヴァ書房
A5判
370ページ
定価
4,000円+税
- 書店発売日
- 2015年3月30日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
目次
序 論 日本幻想──表象と反表象(野田研一)
第Ⅰ部 幻想の産出――他者の発見
1 〈日本〉という想像の岸辺──キプリングと明治期の日英工芸デザイン(中川僚子)
2 ヴァージニア・ウルフの東方へのまなざし――「友情のギャラリー」の〈日本幻想〉(窪田憲子)
3 若きバーナード・リーチの〈日本像〉――ホイッスラー、ファン・ゴッホ、劉生との関わりを考える(久守和子)
第Ⅱ部 見いだされる〈日本〉――自己の発見
4 幻想としての日本/イギリス――日英博覧会(1910)と庭園文化をめぐって(木下 卓)
5 自然を書く・見る――世紀転換期における古典文化の再利用と〈日本〉(北川扶生子)
6 本土「幻想」の結末――山之口貘の「沖縄よどこへ行く」をめぐって(仲程昌徳)
第Ⅲ部 交錯する日本幻想――反表象の力学
7 弱さと正義、力と不正義――琉球・沖縄、日本、アメリカをめぐる〈幻想〉試論(山里勝己)
8 乱反射する日本幻想、オリエンタリズム小論――小島信夫の小説を手がかりに(笹田直人)
9 フォークナーの見つめた「近代」日本――芸者人形とアメリカ南部(竹内理矢)
第Ⅳ部 日本幻想の遠近法
①座談会 二人の父、二つの文化――友禅をめぐって
(話し手:森口邦彦 聞き手:久守和子、中村邦生、野田研一)
②不思議の国のゴリウォグ――日本への眼差し(高田賢一)
③〈日本幻想〉の手前で息継ぎをする――未完の思考として(中村邦生)
④はっぴいえんど的日本幻想、もしくは「渚感覚」(野田研一)
あとがきに代えて――「美化の拒否」に抗して(野田研一)
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。