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出版者情報
近代ヨーロッパの探究
巻次:15
福祉
発行:ミネルヴァ書房
縦220mm
373,25ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年9月
- 登録日
- 2016年4月10日
- 最終更新日
- 2016年4月10日
紹介
歴史のなかに常に存在し、近代ヨーロッパにおいてもながらく「日常的な出来事」であった飢えや貧困にたいし、人々はどのように取り組み、いかなる制度を作り上げていったのか。本書は、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、イタリア、ロシアを対象として、長期的視点から「福祉の複合体」の歴史的ダイナミズムを描き出す。
目次
序章 「福祉の複合体」の国際比較史
第1章 救貧法とボランタリズム 近世化のなかのコモンウェルス-イギリス福祉国家の歴史的源流を求めて
第2章 連携する官民の福祉 ゆりかごから墓場まで-イギリスの福祉社会一八七〇~一九四二年
第3章 フランス革命の理念と現実 公と民の対抗から協調へ-一九世紀フランスの福祉史
第4章 国家福祉の生成と展開 社会国家の生活保障-近代ドイツにおける社会保険と福祉政策
第5章 福祉国家と民間福祉 福祉国家を支える民間ボランタリズム-二〇世紀初頭ドイツを例として
第6章 市民社会と福祉国家 福祉国家のオルターナティヴ?-二〇世紀初頭スウェーデンにおける福祉社会
第7章 「労働」による援助 宗教的慈善から世俗的博愛へ-イタリアにおける世俗的援助団体と「公的」福祉の成立
第8章 チャリティ、地域福祉、国家福祉 救貧のトリアーデ-近代ロシアにおけるチャリティ、地域、国家
上記内容は本書刊行時のものです。