...
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
境界域からみる西洋世界 : 文化的ボーダーランドとマージナリティ
発行:ミネルヴァ書房
縦220mm
316ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年3月
- 登録日
- 2018年7月11日
- 最終更新日
- 2018年7月11日
紹介
歴史上の境界は、単なる「線」ではなく、調停や融和を醸成する要因を含む「空間」である-。地理的な空間を超え、様々な人、言語、文化、経済などが混じり合う「文化的ボーダーランド(境界域)」。本書は、古代から現代にいたる西洋世界の歴史のなかで、新たな文化の起点となってきたボーダーランドを取り上げ、歴史研究への複層的アプローチを試みる。
目次
文化的ボーダーランドとマージナリティ
第1部 辺境としての境界域(海軍工廠都市ロシュフォールの誕生-近世フランス海軍成立史のひとこま
英国コーンウォールにおける海難の近代史-ジョン・ブレイ翁の『回想録』(一八三二年)を読む ほか)
第2部 内なる辺境としての境界域(ドイツ第二帝政下のポーゼン-境界域における諸民族の相克と共生
中世末期ロンドンの娼婦たち-ロンドン郊外サザクの娼館条例を読む ほか)
第3部 文明・帝国・民族の交差点としての境界都市(東西世界のはざまとしてのミレトス-ある境界都市の歴史
中世英仏関係にみる境界都市ボルドー-ワインと平和 ほか)
第4部 表象される境界域(冷戦の境界ベルリンの空間形成-国民をつくる空間
アテナイ市民の自覚と美術表現-民主政成立期における陶工の意識変化 ほか)
上記内容は本書刊行時のものです。