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出版者情報
近代フランスの歴史学と歴史家 : クリオとナショナリズム
発行:ミネルヴァ書房
縦22mm
446, 8ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2009年11月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2009-12-20 |
毎日新聞
評者: 山内昌之(東京大学教授・国際関係史) |
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紹介
本書は、主に政争の具とされてきた歴史が、アカデミックな歴史学としていかにして成立したのか(科学化)、また、高等・中等教育の改革や歴史学講座新設に尽力した歴史家たちが、大学やグランド・ゼコール等の教育機関の歴史講座をどのように領有していったのか(制度化)、さらに、歴史教育がいかに国民形成に関与(国民化)し、第三共和政に支配の正当性を付与したのかを解明する。19世紀後半、フランス第三共和政前期に焦点を当てつつ、教育史や科学史の成果を取り入れ歴史を描いた知の社会史。国民形成への「ナショナル・ヒストリー」も含めて論じる。
目次
政治史から社会史へ
第1部 歴史学の科学化と制度化(一九世紀フランスの高等教育の実態
教育改革の序曲
フランス実証主義史学の成立
高等教育改革と歴史家)
第2部 世紀転換期フランスの方法論争(実証主義史学への挑戦
『アナール』の揺りかご)
第3部 歴史学の国民化(義務の共和国
クリオとエロイカ
ガリアの英雄とナショナル・アイデンティティ
ドレフュス事件と歴史家)
歴史学の現在
上記内容は本書刊行時のものです。