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出版者情報
カナシイホトケ
- 初版年月日
- 2026年5月18日
- 書店発売日
- 2026年5月20日
- 登録日
- 2026年4月9日
- 最終更新日
- 2026年5月14日
書評掲載情報
| 2026-07-25 (予定) | 朝日新聞 朝刊 |
| 2026-07-18 |
日本経済新聞
評者: 大竹昭子(作家) |
| 2026-07-04 |
毎日新聞
朝刊 評者: 渡邊十絲子(詩人) |
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紹介
著者は「見つめる人」だ。
かつてない喪失の時代の、その底深く、
生と死の渾然とした風景とそこに佇む個人を見つめ続け、
丁寧に手繰り寄せていく。言葉で、写真で、その眼差しで。
この作品は、結晶化した「今」だ。――梨木香歩(作家)
岩手に移住後、カメラを携えはじまった東北の祭礼への旅。そこで目の当たりにするのは、遠い時代の人が創り出し、信じられてきた、神々や仏を迎え送る豊穣な物語が役割を失い、消えゆこうとしている光景だった。
だが、今も変わらぬかたちで祭礼を続ける人たちもいる――北辺の地で死者と共に生きてきた人びとの営み、その地で己の魂と向き合い祈る人の姿。
東北の風景と人の語りが抱く死者たちを想い、今日の死生観を問う17篇。
〈祭礼は人が作り出した「営み」のひとつだ。人は祭礼という「営み」を続けることで精神的な豊かさや強さを培ってきた。しかし、この変わりゆく世界のなかで、「伝統」というだけでこの「営み」が未来永劫続くと誰もが信じているのだろうか。少なくとも僕が見てきた祭礼の多くは「伝統」の前で立ち止まり、逡巡のなかにあるように思えた。もしかして、祭礼は生まれ変わろうとしているのかもしれない。だとしたら、今がその過渡期という気がしてならない。伝統のなかに遠い時代に生きた人の信仰や価値観を見出しながらも、それを捨ててでもそこに代わる新しい何か、この先の世界を生きる人にとって必要な何かを作り出そうとしている時代が「今」なのかもしれない。ただ、現在がそうした時代だとしたら、誰がその終焉を見守るのだろうという問いが僕のなかにはある。誰が受け継がれてきた営みを前にして「役割を果たした、もう十分なんだ」と声を掛け、見送るのだろうか〉(「赤倉の人」より)
目次
岬の光
汀の向こう
父の手のひら
母性の匂い
冬の滝へ
赤倉の人
晩秋の茅刈り――彼の生活 1
オジナオバナ
冬から春、そして夏へ――彼の生活 2
新しい土地へ――彼の生活 3
カナシイホトケ
春日祭
タコ釣りの風景
お盆の光
ろうそくの火
やまはげの夜
あたらしい糸に
写真一覧
上記内容は本書刊行時のものです。
