書店員向け情報 HELP
出版者情報
破壊系資本主義
民主主義から脱出するリバタリアンたち
- 初版年月日
- 2026年1月16日
- 書店発売日
- 2026年1月19日
- 登録日
- 2025年12月10日
- 最終更新日
- 2026年1月9日
書評掲載情報
| 2026-04-25 |
毎日新聞
朝刊 評者: 斎藤環(精神科医) |
| 2026-03-22 |
産經新聞
朝刊 評者: 古山裕樹(書評家) |
| 2026-02-21 |
朝日新聞
朝刊 評者: 高谷幸(東京大学准教授・社会学) |
| MORE | |
| LESS | |
紹介
〈もはや自由と民主主義が両立するとは思っていない。自由至上主義者が取り組むべき大仕事は、あらゆる形態の政治から逃れる方法を見つけることだ〉。テック業界の世界的な大立者で、リバタリアンとしても有名なピーター・ティールは、民主主義なき資本主義という夢をこうぶち上げた。
だが、大仕事に着手したのは彼ではない。徹底的な市場原理に基づいて経営されていた香港。十全の経済的自由を実現しながら民主主義的には不完全な領域……。この「ゾーン」に心酔したのは、新自由主義の偶像ミルトン・フリードマンだ。新自由主義知識人らは、香港をテンプレートとして、ゾーンを世界中に広めることを夢見た。
この夢想は、タックスヘイブン、自由港、経済特区など、さまざまな姿をとった。既存国家の規制から自由な海上都市というSF的構想すら真剣に取り組まれている。ロンドン、シンガポール、南アフリカ、米国、未承認国家ソマリランド、ドバイ、メタバース……実験場は世界各地に及ぶ。
「低能な多数者の専制」を脱出し、ゾーンを建設する願望は、低能とされた人種からの隔離主義や21世紀版植民地主義にしばしば結びつく。テック右派に影響を及ぼすカーティス・ヤービンは、シリコンバレーによるホンジュラスでのゾーン建設構想を〈非欧州人は欧州人に支配されていたときのほうが豊かだった〉と絶賛した。
新自由主義研究の画期を成す歴史家が、急進的市場主義者の夢想と実践を追跡する。
目次
はじめに 崩れ去る世界地図
I 小さな島々の物語
1 世界にもっと香港を
2 ロンドン――美しき廃墟
3 シンガポール方式
II 部族フュレー化する世界
4 リバタリアン流のバントゥースタン
5 素晴らしき「国家の死」
6 米国――「新たな中世」のコスプレ族
7 株式会社リヒテンシュタイン
III フランチャイズ国家
8 ソマリ白人のビジネス族
9 ドバイ――法律のバブルドーム
10 ホンジュラス――シリコンバレーの植民計画
11 メタバースのクラウド国
結論 水になれ
謝辞
索引/原注
上記内容は本書刊行時のものです。
