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将軍の都の客人 エイミー・スタンリー(原著) - みすず書房
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将軍の都の客人 (ショウグンノミヤコノキャクジン) 越後の寺娘・常野、江戸を訪う (エチゴノテラムスメツネノエドヲオトナウ)

歴史・地理
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発行:みすず書房
四六判
重さ 350g
336ページ
定価 3,400 円+税   3,740 円(税込)
ISBN
978-4-622-09750-1   COPY
ISBN 13
9784622097501   COPY
ISBN 10h
4-622-09750-8   COPY
ISBN 10
4622097508   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年3月16日
書店発売日
登録日
2026年2月6日
最終更新日
2026年3月9日
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書評掲載情報

2026-04-25 朝日新聞  朝刊
評者: 古田徹也(東京大学准教授・倫理学)
2026-03-28 毎日新聞  朝刊
評者: 磯田道史(国際日本文化研究センター教授・日本近世・近代史)
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紹介

「さてわたくし ふといど(江戸)かんだ(神田)みな(皆)川町へまへ(参)り なんぎ(難儀)いたし候(私は思いがけず江戸の神田皆川町へ参りましたが、とても大変な思いをしました)」
1839(天保10)年の秋、越後(現・新潟県)の実家の母のもとに送られた一通の書状。差出人の娘・常野(つねの)は、決意を胸に、ひそかに故郷を捨てて江戸へと旅立っていた。本書は、19世紀前半の日本に実在した女性の起伏に富んだ生涯を、アメリカの日本史研究者が解き明かす歴史書である。
1804(文化元)年、越後は石神(いしがみ)村の浄土真宗の寺・林泉寺(りんせんじ)に生まれた常野は、3度の離縁をへて36歳で江戸へ出奔。旗本・松平友三郎の屋敷や歌舞伎役者・5世岩井半四郎が所有する屋敷に奉公して自活する日々。同郷の幼馴染・博輔(ひろすけ)との破局と帰郷。南町奉行・遠山左衛門尉景元(名奉行「遠山の金さん」のモデル)に仕官がかなった博輔に請われ、再び江戸へ。一方、国内外の状況は揺れ動き、米提督ペリーの来航が目前に迫っていた。
常野が林泉寺の家族と取り交わした約130通におよぶ書状や同時代の多彩な史・資料をもとに、彼女の実像と江戸後期を生きた人々の息吹を蘇らせる。全米批評家協会賞受賞、中・韓・独・露など多言語に翻訳されている世界的話題作。

事実は小説よりも奇なり。予測のつかない常野の人生に、ページを捲めくる手が止まりません
――髙田郁(小説家。「みをつくし料理帖」「あきない世傳 金と銀」「志記」シリーズほか)

田舎を捨ててスリル満点の大都会の孤独へと飛びこむ姿、なんども過ちを重ねる常野の姿が、琴線に触れる読みやすい物語としてつむがれる……史料と文学的考古学が生んだ小さな奇跡
――リチャード・ロイド・パリー(『ザ・タイムズ』アジア編集長。『狂気の時代』『黒い迷宮』『津波の霊たち』)

19世紀の日本で、人並はずれた決心を抱いたある庶民の女性を、想像力を駆使して蘇らせた物語。常野の心の内と、彼女を打ちのめす社会をとらえ、その物語を圧倒的な力で歴史のなかに刻みつけている
――キャロル・グラック(コロンビア大学名誉教授。『戦争の記憶』)

目次

日本語版に寄せて
登場人物
地図(日本全図、頸城郡、江戸)

プロローグ
第一章 はるか遠い場所で
第二章 出羽と越後で
第三章 江戸へ
第四章 長屋からの眺め
第五章 冬の侍
第六章 都市の装い
第七章 家の揉めごと、国の内乱
第八章 町奉行所にて
第九章 常野去りしのち
エピローグ

謝辞
訳者あとがき(石垣賀子)
監訳者解説 ―常野の眼を透かして見える世界―(原直史)
参考文献/原注/索引

著者プロフィール

エイミー・スタンリー  (エイミー スタンリー)  (原著

米ノースウエスタン大学歴史学部教授。ハーヴァード大学で2007年に博士号取得(東アジアの言語と文明)。関西大学、早稲田大学にも留学。専攻、近世・近代日本社会史、およびグローバル・ヒストリー、女性史・ジェンダー史。本書(Scribner, 2020)は、全米批評家協会賞およびPEN/ジャクリーン・ボグラッド・ウェルド伝記賞を受賞し、ピュリッツァー賞(伝記部門)の最終候補に選ばれるなど高い評価を得る。他の著書にSelling Women: Prostitution, Markets, and the Household in Early Modern Japan (University of California Press, 2012)。これまでに国際交流基金、日米友好委員会、全米人文科学基金、ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団からフェローシップを授与されている。イリノイ州エヴァンストンに夫、二人の息子、犬と暮らす。

原直史  (ハラ ナオフミ)  (監訳

(はら・なおふみ)
新潟大学人文社会・教育科学系(人文学部)教授。新潟史学会会長も務める。1962年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻、日本近世史。主な著書・論文に「飯盛女を悼む『木崎口説節』考」(『遊廓の雑誌』創刊号、2025)、「全国市場の展開」(『岩波講座日本歴史 第12巻 近世3』岩波書店、2014)、『日本史リブレット88 近世商人と市場』(山川出版社、2017)、『街道の日本史24 越後平野・佐渡と北国浜街道』(共編著、吉川弘文館、2005)、『日本近世の地域と流通』(山川出版社、1996)、翻訳論文に、エイミー・スタンリー著「女中奉公の物語――一七~一九世紀ユーラシアにおけるドメスティックかつグローバルな歴史の語り」(『資料学研究』22、2025)がある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

石垣賀子  (イシガキ ノリコ)  (

(いしがき・のりこ)
翻訳者。立命館大学産業社会学部、ウィスコンシン大学(英語言語学専攻)卒業。訳書にヴァロー『AIという名の鏡』(東京化学同人、2026)、ブリナ『語れ、内なる沖縄よ』(みすず書房、2024)、トムソン『ひとくち哲学』(2023)、サザーランド『スクラム』(2015)、ブー『いつまでも美しく』(2014、以上早川書房)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。