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異文化コミュニケーション学への招待【新装版】 鳥飼玖美子(編集) - みすず書房
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異文化コミュニケーション学への招待【新装版】 (イブンカコミュニケーションガクヘノショウタイ)

社会科学
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発行:みすず書房
A5判
重さ 870g
494ページ
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-622-09047-2   COPY
ISBN 13
9784622090472   COPY
ISBN 10h
4-622-09047-3   COPY
ISBN 10
4622090473   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1080  
1:教養 0:単行本 80:語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年7月21日
書店発売日
登録日
2021年7月8日
最終更新日
2021年7月26日
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紹介

〈外国語教育から異文化市民の教育へ〉〈ネイチャーライティングからESD学まで〉〈地域言語は国際語になりえるか〉〈ユーモアを訳す〉など、通訳・翻訳の問題から環境学まで。言語文化をめぐる普遍的な問いから人文社会科学としての方法論へと向かう異文化コミュニケーション学の最新成果を紹介する。
社会学、環境学、言語学、通訳翻訳学などをふまえ、この分野の範囲を革新的に拡張し新たな視点で再構築、コミュニケーションの問題を考える人に提供する新たな地平。
序章「異文化コミュニケーション学と環境学の現在」(小山亘)、第I部 異文化コミュニケーション「多文化共生とは」(宮島喬)他、第II部 環境コミュニケーション「世界/自然とのコミュニケーションをめぐって」(野田研一)他、第III部 言語コミュニケーション「異文化語用論の可能性」(平賀正子)他、第IV部 通訳翻訳コミュニケーション「持続可能な未来と通訳翻訳学」(鳥飼玖美子)他、瞠目すべき論稿を集成、持続可能な社会のための新たな学の提唱を試みる。

目次

序章 異文化コミュニケーション学と環境学の現在  小山亘

第I部 異文化コミュニケーション
異文化コミュニケーション研究の歩みと展望――個人的体験と回想を中心に――  久米昭元
多文化共生とは――外国人の子どもたちの直面する言語とアイデンティティの問題――  宮島喬
人間と人間、人間と自然、人間と超自然の異文化コミュニケーション――新しい研究分野の開拓をめざして――  石井敏
ヨーロッパにおける異文化コミュニケーション研究――政策との関係――  マイケル・ケリー/齊藤美野訳
外国語教育から異文化市民の教育へ  マイケル・バイラム/齊藤美野訳

第II部 環境コミュニケーション
世界/自然とのコミュニケーションをめぐって  野田研一
自然記述の多様性――ネイチャーライティングから環境文学まで――  スコット・スロヴィック/浅井優一訳
場所の詩学  ゲーリー・スナイダー/山里勝己訳
持続可能な社会とESDの役割  阿部治
環境コミュニケーションの時代へ   岡島成行

第III部 言語コミュニケーション
サステイナブルな地球のための異文化コミュニケーション――個人主義の論理と場の論理――  井出祥子
ことばは社会とどう関わるか――語用論の社会的意義――  ヤコブ・メイ/坪井睦子訳
知識とコミュニケーションの弁証法――知ること、学ぶことにおけるテクスト性とコンテクスト性――  マイケル・シルヴァスティン/榎本剛士、永井那和訳
地域言語は国際語になりえるか――国際化と言語選択――  ハートムット・ハバランド/坪井睦子訳
異文化語用論の可能性――英国における日本人留学生の制度的談話事例を中心に――  平賀正子

第IV部 通訳翻訳コミュニケーション
持続可能な未来と通訳翻訳学――多様性の視点から――  鳥飼玖美子
通訳――異文化コミュニケーションを超える現象――  ダニエル・ジル/武田珂代子訳
多言語社会における通訳者の役割  クラウディア・V・アンジェレーリ/武田珂代子訳
ユーモアを訳す――等価・補償・ディスコース――  ローレンス・ヴェヌティ/鳥飼玖美子訳
歴史上の問題解決策としての翻訳理論  アンソニー・ピム/武田珂代子訳

あとがき  鳥飼玖美子

著者プロフィール

鳥飼玖美子  (トリカイクミコ)  (編集

立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2002-2005、2008-2010)を経て立教大学特任教授、立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)会長(2009-2011)。著書『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房2007)(単著)Voices of the Invisible Presence: Diplomatic Interpreters in Post-World War II Japan(John Benjamins, 2009)(単著)『通訳者たちの見た戦後史――月面着陸から大学入試まで』(新潮社2021)(単著)。

野田研一  (ノダケンイチ)  (編集

立教大学名誉教授。著書:『交感と表象――ネイチャーライティングとは何か』(松柏社2003)(単著)、『自然を感じるこころ――ネイチャーライティング入門』(筑摩書房2007)(単著)、『失われるのは、ぼくらのほうだ――自然・沈黙・他者』(水声社2016)(単著)、『〈交感〉 自然・環境に呼応する心』(ミネルヴァ書房2017)(編著)。

平賀正子  (ヒラガマサコ)  (編集

立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2011-2014、独立研究科運営部長2012-2014)を経て立教大学名誉教授(2017-)、立教・異文化コミュニケーション学会会長(2011-2014)、社会言語科学会会長(2017-2019)。著書:Metaphor and Iconicity: A Cognitive Approach to Analyzing Texts(Palgrave Macmillan, 2005)(単著)、『異文化とコミュニケーション』(ひつじ書房2005)(共編・井出祥子)、Iconicity: East Meets West (John Benjamins, 2015)(co-edited by William J. Herlofsky, Kazuko Shinohara and Kimi Akita)、『ベーシック新しい英語学概論』(ひつじ書房2016)(単著)。

小山亘  (コヤマワタル)  (編集

立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授、「立教・異文化コミュニケーション論集」編集長(2007-2010)。著書:『記号の系譜――社会記号論系言語人類学の射程』(三元社2008)(単著)、『記号の思想 現代言語人類学の一軌跡――シルヴァスティン論文集』(三元社2009)(編著)、『近代言語イデオロギー論――記号の地政とメタ・コミュニケーションの社会史』(三元社2011)(単著)、『コミュニケーション論のまなざし』(三元社2012)(単著)。

上記内容は本書刊行時のものです。