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現代総有論
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2016年11月
- 書店発売日
- 2016年11月28日
- 登録日
- 2016年11月8日
- 最終更新日
- 2024年2月27日
紹介
2040年までに日本の人口は約9千万人に減り、ほぼ半数の自治体に消滅の可能性がある。この急激な変化に日本社会は根源的な転換を迫られている。明治以来の土地所有権の絶対視とそれがもたらす現代の都市空間の歪みを明らかにし、地域と人々のつながりに基づく所有権の新しいあり方「現代総有」によって、日本社会の大転換に対応する理論とそのプロセスを包括的に提示する。
目次
まえがき
第1章 現代総有の理論──所有とつながり【五十嵐敬喜】
1 都市と孤立化
2 現代総有論とは何か
3 日本総有の始まりと展開
4 現代所有権の諸相
5 都市の空間
6 現代総有論の残された課題
第2章 現代総有と国土・都市のビジョン──全総の検証【五十嵐敬喜】
1 田中角栄と大平正芳の都市・国土論
2 全総の背景
3 全総の歴史
4 日本列島改造と田園都市国家
5 現代総有論と国土計画への示唆
第3章 現代都市論の潮流──主体と自立と【五十嵐敬喜】
1 国土交通省の描く現実と未来予測
2 様々な都市論
3 美しい都市
4 地域コミュニティと総有共同体
第4章 日本の人口と社会──求められる市民的総有【萩原淳司】
1 戦後日本社会の変化(1)~人口の増加・都市への集中と成長
2 戦後日本社会の変化(2)~グローバル化の影響と人口減少への転換
3 資産とならなかった戦後日本の都市
4 人口急減・超高齢社会の到来と東京一極集中
5 人口減少への様々な処方箋とその批判
6 求められる市民的総有
第5章 空間共有への軌跡──現代総有の空間論【渡辺勝道】
1 総有の空間と生活スタイル
2 コミュニティと建築「福建土楼」
3 ユートビアと社会主義の集住スタイル
4 現代の総有的住スタイル(コレクティプハウジング)
第6章 現代総有の主体を探す──協同組合原則を踏まえて【茂木愛一郎】
1 現代総有における主体の問題
2 総有主体となる候補とその比較
3 協同組合の位置づけとその課題
4 市民セクターによる事業領域と社会的企業
5 具体的ケースて?の市民的総有の主体について
6 協同組合原則を踏まえた総有主体の形成
第7章 現代総有社会への制度改革【五十嵐敬喜】
1 現代総有論の可能性
2 立法とは
3 「膨張型システム」から「縮小型システム」へ
4 転換の法的プロセス
5 制度改革の実践
6 幸福について
「現代総有」のケーススタディ(事例集)
あとがき
[附則資料]都市計画制度等改革基本法案
上記内容は本書刊行時のものです。