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多文化主義のゆくえ
国際化をめぐる苦闘
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2018年12月10日
- 書店発売日
- 2018年12月10日
- 登録日
- 2018年10月15日
- 最終更新日
- 2024年12月6日
書評掲載情報
2019-12-25 |
社会理論研究
2019年12月25日発行/20号 評者: 石山文彦 |
2019-03-09 |
図書新聞
評者: 安達智史 |
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紹介
リベラル多文化主義の理論家として世界的に著名な政治哲学者が、国際法や国際政治学の知見を活用しつつ、多文化主義の普及をめざす1990年代以降の国際社会の取り組みの軌跡をたどり、さまざまな困難の原因究明に挑む。移民受け入れに対する反発が噴出する今日、多文化主義の未来はいかにあるべきだろうか。少数民族や先住民族の権利保障のあり方にも大きな示唆をもたらす必読の書。
目次
謝辞
第I部 国家・マイノリティ関係の(再)国際化
第1章 序論
第2章 変化する国際的文脈:戦後の普遍的人権から冷戦後のマイノリティの権利へ
戦後の解決策/マイノリティの権利の再生/レトリックから行動へ/変化を説明する
第II部 リベラル多文化主義を理解する
第3章 リベラル多文化主義の諸形態
様々なリベラル多文化主義/リベラル多文化主義の主要な三つの特徴
第4章 リベラル多文化主義の起源:源泉と前提条件
人権革命による鼓舞/制約としての人権革命/多文化主義とリベラル化/政治を取り戻す/人権革命における諸原理と地政学/地政学的安全保障と種族関係の「脱安全保障問題化」/多文化主義からの後退?/社会運動多文化主義から法人多文化主義へ/結論
第5章 リベラル多文化主義の実践を評価する
下位国家民族集団/先住民族/移民/結論
第III部 リベラル多文化主義の国際的普及における逆説
第6章 欧州の実験
「成功事例」戦略/リベラル多文化主義の失われた源泉と前提条件/「成功事例」から「規範」と「基準」へ/マイノリティの権利規範を策定する欧州/「少数民族」の権利を定式化する/「規範」と「基準」から紛争の予防・解決へ/効果的参加の権利/結論
第7章 グローバルな挑戦
成功事例の限界/起源と前提条件を評価する/成功事例から規範と基準へ/規範・基準から事例別紛争解決へ/結論
第8章 結論:不確かな未来
訳者あとがき
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。