書店員向け情報 HELP
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
ムージル伝記 2
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2012年12月
- 書店発売日
- 2012年12月5日
- 登録日
- 2012年10月15日
- 最終更新日
- 2022年12月6日
紹介
本巻は、第一次世界大戦従軍から激動の1920年代を経て、大作『特性のない男』刊行まで。死のイゾンツォ戦線、崩壊するカカーニエン、敗戦国のインフレーション、ファシズムとスターリニズムの血塗られた抗争など、20世紀前半における中央ヨーロッパの過酷な現実を、ムージルを軸に生々しく描き、ブレヒトやクラウスとの角逐、カフカやジッドとの面談、ルカーチやブロッホとの交流におよぶ。
目次
*1~16は第1巻に所収
17 五年間の奴隷奉公 613
第一次世界大戦──南チロルの奇妙な戦争
18 「知識階級から下層民に押し下げられて」 745
──戦後の日々
19 「とうとう精神を舞台上の葛藤のかたちにする」 793
──『熱狂家たち』
20 「責任の軽い仕事に寄り道」? 831
──『ヴィンツェンツとお偉方の女友達』
21 「誠実から偉大への道は犠牲を通っていく」 887
──『三人の女』
22 「パパとママは来世を信じていない」 923
──両親の死
23 ずたずたになった魂の戯曲 955
──『熱狂家たち』騒動
24 作家の権利と自由をめぐる戦い 1007
──精神の組織政治学
25 精神の組織政治学 1057
──ムージルとスポーツ(付論)
26 アヒレスからウルリヒへ、「スパイ」から『特性のない男』へ 1073
──偉大な長編小説の発展
27 モデル群像 1097
レオーナ/ボナデーア/ラインスドルフ伯爵/ディオティーマ/
ディオティーマの夫、外交官ハンス・トゥッツィ/
ディオティーマの侍女、ラヘル/
パウル・アルンハイム博士/ゾーリマン/モースブルガー/
レーオ・フィッシェルとその家族/シュマイサー/
シュトゥム・フォン・ボルトヴェール将軍/ハーガウアー/
リンドナー/フリーデル・フォイアーマウル/
大作家──トーマス・マン
28 「わたしはムージルを偶像のように愛した」 1223
──作家ムージルと出版者エルンスト・ローヴォルト
29 「抑止的人格」か? 1263
──執筆障害と個人心理学による治療
30 「こうした作品を生み出しうる時代が悪しき時代のはずはない」 1299
──五〇歳を迎えた作家と『特性のない男』
31 「混じり気なしの愛」 1327
──ウィーンの同時代人
32 「精神と肉体の息抜き」あるいはカメラによる神秘主義 1363
──ローベルト・ムージルと映画(余話)
主要人名・地名一覧 (1)
上記内容は本書刊行時のものです。