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書物の時代の宗教 岸本 覚(編集) - 勉誠社
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書物の時代の宗教 (ショモツノジダイノシュウキョウ) 日本近世における神と仏の変遷 (ニホンキンセイニオケルカミトホトケノヘンセン)

哲学・宗教
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発行:勉誠社
A5判
256ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-585-32533-8   COPY
ISBN 13
9784585325338   COPY
ISBN 10h
4-585-32533-6   COPY
ISBN 10
4585325336   COPY
出版者記号
585   COPY
Cコード
C1314  
1:教養 3:全集・双書 14:宗教
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年8月2日
最終更新日
2023年12月27日
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紹介

日本近世の宗教は、出版文化の発達により大きな転換を迎える。
中世までの写本の時代と異なり、木版・整版による出版が商業的に発達し、
明治以降の洋式活字出版の時代とも異なる、一つの時代が形成されたのである。
そのような流れの中で、仏神のイメージや宗教環境はどのように変化したのか。
民間のカミ、為政者たちが崇める仏神、そして東照宮を頂点とする国家の宗教体系は、
近世社会とどのような関わりを持ったのか。
書物との関係を射程に入れて、社会情勢や文化現象の中で揺れ動く宗教の姿を読み解く。

目次

序文 岸本覚・曽根原理

Ⅰ 近世の書物と宗教文化
近世人の死と葬礼についての覚書 横田冬彦
森儼塾『護法資治論』について W. J. ボート
六恕慈周と近世天台宗教団 曽根原理
〔コラム〕おみくじと御籤本 若尾政希

Ⅱ 『大成経』と秘伝の世界
禅僧たちの『大成経』受容 佐藤俊晃
『大成経』灌伝書・秘伝書の構造とその背景―潮音道海から、依田貞鎮(徧無為)・平繁仲を経て、東嶺円慈への灌伝伝受の過程に M. M. E. バンステルス
増穂残口と『先代旧事本紀大成経』 湯浅佳子
〔コラム〕『大成経』研究のすゝめ W. J. ボート

Ⅲ カミとホトケの系譜
東照大権現の性格―「久能山東照宮御奇瑞覚書」を事例として 山澤学
修正会の乱声と鬼走り―大和と伊賀のダダ押しをめぐって 福原敏男
人を神に祀る神社の起源―香椎宮を中心として 佐藤眞人
〔コラム〕東照大権現の本地 中川仁喜

Ⅳ 近世社会と宗教儀礼
「宗門檀那請合之掟」の流布と併載記事 朴澤直秀
因伯神職による神葬祭〈諸国類例書〉の作成と江戸調査 岸本覚
孝明天皇の「祈り」と尊王攘夷思想 大川真
〔コラム〕二つの神格化 曽根原理

著者プロフィール

岸本 覚  (キシモトサトル)  (編集

岸本 覚(きしもと・さとる)
鳥取大学教授。専門は日本史。
主な著書・論文に『加知弥神社飯田家資料稿15』(共著、鳥取大学地域学部、2022年)、『旧鳥取藩士安達清一郎関係資料目録』(共著、鳥取県立博物館、2022年)、「「表彰」からみた19世紀の日本社会―鳥取を事例として」(『歴史評論』848号、2020年12月)などがある。

曽根原 理  (ソネハラサトシ)  (編集

曽根原 理(そねはら・さとし)
東北大学助教。専門は日本近世思想史。
主な著書に『徳川家康神格化への道』(吉川弘文館、1996年)、『神君家康の誕生』(吉川弘文館、2008年)、『徳川時代の異端的宗教』(岩田書院、2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。