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環境人文学Ⅱ 他者としての自然
- 書店発売日
- 2016年9月30日
- 登録日
- 2016年9月1日
- 最終更新日
- 2016年9月12日
書評掲載情報
2017-05-28 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
永遠なる未知へ。
文学から歴史学、人類学、教育学、言語学を横断し、環境人文学における「他者」をめぐる最新の議論と、今後考えるべき問題を提示する。「異なる種」である動物の表象、人間外(ノンヒューマン)存在(そんざい)の表象から、贈与と負債の感情、時間の捉え方など、「他者としての自然」と「人間」の関係性を再考する。
梨木香歩、加藤幸子の鼎談も掲載!
目次
はじめに 山本洋平
Ⅰ 人間と動物のあいだ
【鼎談】鳥の影―二一世紀になお自然を描くとは 加藤幸子×梨木香歩×野田研一
イヌはいかに人間の言うことを理解するのか―マルチスピーシーズ民族誌の可能性
奥野克巳
越境する動物がもたらす贈物(ギフト) 矢野智司
彷徨(さすらい)といふ救済/ザネリの夜―『銀河鉄道の夜』『もののけ姫』に寄せて 北條勝貴
内なる、環境からの声―失われた〈時間〉を語るためのことば 李恩善
Ⅱ 日本とアメリカのあいだ
真珠湾攻撃の内宇宙―バラードSFとエコ・テロリズム 巽孝之
ミッキー・ウルフマンなんか怖くない―オオカミ/パラノイア/『LAヴァイス』 波戸岡景太
バートルビーの眼をとじる―超越主義的ネットワークにおける視覚、身体、他者
山本洋平
環境意識の新生 ソローにみる異化の技巧 フランソワ・スペック(翻訳:藤原あゆみ)
ゲーリー・スナイダーの『終わりなき山河』―惑星文学の可能性 山里勝己
生きることは動くこと(Living is Moving)―アニー・ディラードの受動性 中川直子
Ⅲ これからの環境人文学
未来の種、未来の住み処(すみか)―環境人文学序説 ウルズラ・K・ハイザ(翻訳:森田系太郎)
環境人文学の現在 結城正美
自然/文化、環境/文学―記号の儀式と擬制の祝宴 小山亘
「二五年後」のエコクリティシズム スコット・スロヴィック(聞き手:森田系太郎[編集・翻訳]、山本洋平)
おわりに 森田系太郎
上記内容は本書刊行時のものです。