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小田 豊 先生 遺稿集 子ども学と保育学の狭間を考える
次世代に未来を託して
- 初版年月日
- 2023年6月
- 書店発売日
- 2023年6月13日
- 登録日
- 2023年3月31日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
紹介
一人一人の子どものよさや可能性を生かす教育の実現に重点を置き、教育・保育の本質を問い続けながら保育界を牽引した小田豊先生が、2021年8月に逝去されました。
この程、満を持して「遺稿集」にまとめました。本書の講演録では、著者の語り口に教育・保育の世界へ引き込まれることでしょう。遺稿では、教育・保育の変遷、リアルを知っていただけることでしょう。
著者は、教育は「一つの方向に向かうこと」「みんなができるようになること」、それが平等だとされた時代があったことを振り返りながら、本当の教育は「一人一人がその命をしっかりと輝かせること」「あなたはあなたであっていい」ということなのではないか、それが本当の平等なのではないか、と問い掛けられます。
研究者には手元に、未来を託された次世代の保育者には勇気と希望の書です。
目次
はじめに 神長美津子 2
学校教育の課題と現状
第1章 子ども学と保育学の狭間を考える 小田 豊 9
まえがきと解説 中橋美穂
人間って? 13
教育って? 17
発達って? 21
心って? 34
豊かさって? 38
子どもの見方って? 42
みんなで育てるみんなで育つ ~子どもの困難さに寄り添う保育~ 51
第2章 幼児教育へのメッセージ 小田 豊 75
まえがきと解説 神長美津子
1998年度 幼児期の学びと自然体験再考 77
1999年度 適当な環境と適切な環境との狭間 86
2000年度 生きる力と学びの基盤 95
2001年度 21世紀を目ざした新たな歩みに向けて 104
―保育の楽しさと難しさの再認識を!!―
2002年度 幼児期にふさわしい保育の在り方とは 116
―新たな歩みに向けて―
2003年度 カリキュラムの中に、人間関係づくりの視点を 126
2004年度 これからの保育所・幼稚園と、園長の役割 138
特報幼児教育の在り方を中教審で検討!! 幼児教育部会設置の意義と期待 145
2005年度 幼児期から児童期への教育内容の充実 152
2006年度 今一度、保育者の専門性の確立を!! 160
2007年度 子どもの育ちの変化と保育の質の充実 169
おわりにあたって―保育研究の難しさと可能性― 小田 豊 179
あとがき 中橋美穂 184
小田 豊 先生略歴・主な委員等・主な著書 186
転載文献・参考文献 190
上記内容は本書刊行時のものです。