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ルネ・ジラール クリスティーヌ・オルスィニ(著/文) - 白水社
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ルネ・ジラール (ルネジラール)

新書
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発行:白水社
新書判
190ページ
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-560-51057-5   COPY
ISBN 13
9784560510575   COPY
ISBN 10h
4-560-51057-1   COPY
ISBN 10
4560510571   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C1210  
1:教養 2:新書 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月30日
最終更新日
2023年3月14日
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書評掲載情報

2023-05-21 読売新聞  朝刊
評者: 郷原佳以(東京大学教授・仏文学者)
2023-05-06 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

「概念の職人」の生涯と思想

 ミシェル・セールをして「人文科学分野のダーウィン」と言わしめたルネ・ジラール。彼の初期の作品の評判は振るわなかったにもかかわらず、セールはダーウィンの進化論とジラールの模倣論の間に類似関係をみてとり、いち早くジラールの学説を評価している。
 本書は、ルネ・ジラールが練り上げた思想を辿り、その展開の必然性を説く。セルバンテス、フローベール、スタンダール、プルースト、ドストエフスキーらの作品に、欲望の三角形を見てとる「欲望論」、ギリシア悲劇やシェイクスピアの作品などから、贄のメカニズムや身代わりの犠牲者を解く「供犠論」、そして贄のメカニズムに終止符を打ち、模倣全体のメカニズムを暴きだす「聖書論」。23歳でアメリカに渡り、文学教師として大学を転々としながらも独自の思想を展開した暴力と宗教的なものの人類学者に迫る。

目次

序論
第一章 或る知識人の人生行路
 I アヴィニヨンでの幼少時代
 II アメリカ流謫
 III フランス文学教師として
 IV ジョンズ・ホプキンス大学(一九五七―一九六八年)
 V 「フレンチ・セオリー〔フランス現代思想〕」
 VI バッファロー大学時代(一九六八―一九七六年)
 VII ジョンズ・ホプキンス大学時代(一九七六―一九八一年)
 VIII スタンフォード大学時代(一九八一―二〇〇五年)
 IX 歴史の回帰
 X 反論と答弁
 XI アカデミー・フランセーズ会員への選出とミメーシス研究会(ARM)およびイミタツィオの創設
 XII 晩年の著作
 XIII 晩年
第二章 模倣的欲望
 I 欲望の三角形
 II 外的媒介、内的媒介
 III ロマネスク的一性
 IV サタン、噓の父
 V 形而上的欲望
 VI 欲望の戦略
 VII 擬似マゾヒズム
 VIII 〈主人〉の境地から〈奴隷〉の境涯へ
 IX 脱神話化と回心
第三章 贄のメカニズム
 I 供犠とは何か
 II 供犠の危機
 III 身代わりの犠牲者
 IV 誤認
 V 神々の起源
 VI 文化の発生
 VII 神話とテクスト
 VIII 近代の謎
第四章 聖書による啓示
 I 聖書物語は神話なのか
 II 犠牲者たちの神
 III 福音書による啓示
 IV キリストの受難、はたらきにおける啓示
 V 家造りたちの棄てた石
 VI 「彼らは自分たちが何をしているか分かっていないのです」
 VII 「サタンがサタンを追いだす」
 VIII 宗教的なものの逆説的一性
 IX 黙示録
結論
訳者あとがき
参考文献

著者プロフィール

クリスティーヌ・オルスィニ  (クリスティーヌ オルスィニ)  (著/文

Christine Orsini
哲学の教授資格取得者であり、現在、ミメーシス研究会(ARM)副会長兼事務局長。
著書に『ルネ・ジラールの思想』(レッツ社、1984年)、共著に『ルネ・ジラールと悪の問題』(グラッセ社、1982年)、『ジラールと西洋哲学』(執筆を担当した章「ジラールとブレーズ・パスカル」、ミシガン大学出版局、近刊)がある。

末永 絵里子  (スエナガ エリコ)  (翻訳

京都大学文学部人文学科(哲学基礎文化学系・宗教学専修)卒業。
京都大学大学院文学研究科博士課程(思想文化学専攻・宗教学専修)研究指導認定退学。パリ第10大学博士課程修了(哲学博士号取得)。
京都芸術大学ほかで非常勤講師を務める。

上記内容は本書刊行時のものです。