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ことばを紡ぐための哲学 中島 隆博(著/文 | 編集) - 白水社
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【書誌情報利用可】

ことばを紡ぐための哲学 (コトバヲツムグタメノテツガク) 東大駒場・現代思想講義 (トウダイコマバゲンダイシソウコウギ)

哲学・宗教
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発行:白水社
四六判
216ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-560-09673-4   COPY
ISBN 13
9784560096734   COPY
ISBN 10h
4-560-09673-2   COPY
ISBN 10
4560096732   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年2月26日
最終更新日
2019年4月9日
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紹介

ことばの過剰に抗して

 いま世界を覆っているのは、真実の声をかき消すほどの過剰なことばの氾濫である。インターネットでSNSを開くと、そこには匿名性をいいことに罵詈雑言が溢れ、次々に「炎上」が起こり、敵が敵を生んでいく。ことばへの応接はかつてないほど困難を極めている。
 本書は、東京大学教養学部で行なわれた講義「グローバル化時代の現代思想」をもとにしている。きっかけは、2011年の東日本大震災と原発事故だった。
 この災害を近代の必然ととらえたとき、「人文学」はいかなるあり方が可能なのか? 日常の感覚から思考を再出発し、学問の世界にもう一度、人間を取りもどすこと――その試みが本書ということになる。
 食べる、味わう、話す、聞く、触れる、知る、分ける、待つ、耐える、歌う、忘れる、書く、隠れる……
 ことばの過剰と氾濫から解放されたとき、近代社会が忘れた行為が恢復していく。福澤諭吉が軽んじた「味わう」という行為、「待つ」ことの背後にあった世界の持続、まだ「歌う」ことはできるのかという根源的問い、「隠れる」ことが孕む可能性。ともに生きる自由への珠玉の講義録。

著者プロフィール

中島 隆博  (ナカジマ タカヒロ)  (著/文 | 編集

【中島隆博】1964年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学東洋文化研究所教授。主な著書に『共生のプラクシス』(東京大学出版会、和辻哲郎文化賞受賞)、『悪の哲学』(筑摩書房)、『思想としての言語』(岩波書店)、『日本を解き放つ』(共著、東京大学出版会)他。【石井剛】1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。主な著書に『戴震と中国近代哲学』(知泉書館)、『分断された時代を生きる』(共著、白水社)他。

上記内容は本書刊行時のものです。