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日本新劇全史 第三巻
昭和四十一年~昭和六十四年
発行:白水社
A5判
924ページ
定価
38,000円+税
- 書店発売日
- 2022年11月2日
- 登録日
- 2022年2月28日
- 最終更新日
- 2022年10月21日
書評掲載情報
2022-12-17 |
毎日新聞
朝刊 評者: 三浦雅士(評論家) |
2022-11-19 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
畢竟の大作、ついに完結
演劇評論の第一人者が、生涯のテーマとしてきた日本の現代演劇史を執筆するなかで、とりあえずの目標にした「昭和」最後の日までの演劇活動を記す畢竟の大作。本巻は「新劇全史」として著す全三巻のうちの最終巻で、これにより『日本現代演劇史』(全八巻)、『新日本現代演劇史』(全五巻)に次ぐ、三部作が完結した。
本巻の最大の特徴は、著者が実際に観劇し、劇評を執筆した時期と重なるため、より重層的に構成され、より生き生きと社会状況や舞台成果が反映されている点にある。具体的には中国で文化大革命が起きた昭和41(1966)年から、昭和天皇崩御(昭和64年)までの23年を記録する。
これまでの民芸・文学座・俳優座を中心とした大劇団の活動に加え、いわゆる小劇場運動が起こったのもこの時代。唐十郎率いる状況劇場や寺山修司の天井桟敷などの「アングラ」が多くの若者に支持され、別役実や井上ひさしの新しい劇作法が注目を集め、四季がブロードウェイミュージカルを次々と上演、その次の世代として野田秀樹が台頭するといった移り変わりが、資料としても実感としても得られる貴重な内容にあふれている。
上記内容は本書刊行時のものです。