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反乱者 ジーナ・アポストル(著/文) - 白水社
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反乱者 (ハンランシャ)

文芸
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発行:白水社
四六判
340ページ
定価 3,700円+税
ISBN
978-4-560-09078-7   COPY
ISBN 13
9784560090787   COPY
ISBN 10h
4-560-09078-5   COPY
ISBN 10
4560090785   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年8月29日
最終更新日
2022年10月13日
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書評掲載情報

2022-11-20 読売新聞  朝刊
評者: 柴崎友香(作家)
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紹介

語りの実験性を駆使した、超絶メタフィクション長篇

 フィリピン出身のミステリー作家兼翻訳者マグサリンは、新作小説の案を練り始める。そこへ一件のメールが届く―送信者はその小説の主人公である、映画監督キアラだった。
 キアラの父親も映画監督であり、1970年代にベトナム戦争中の米軍による虐殺事件を扱った映画をフィリピンで撮影したのち、失踪していた。キアラは、1901年にフィリピン・サマール島のバランギガでも同様の事件が起きていたことを知り、それをみずから映画化するために、マグサリンに現地での通訳を願い出たのだ。
 こうして始まった二人の旅の物語に、キアラが書いた映画の脚本の主人公、1901年当時のサマール島に上陸したアメリカ人の女性写真家カッサンドラの物語が絡み合う。彼女が目撃するのは、米比戦争で駐屯する米軍と服従を強いられる島民という、支配と被支配の構図だ。マグサリンはその脚本に、実在の女戦士、フィリピン人のカシアナ・ナシオナレスを登場させる。かくして米比戦争の虐殺事件をめぐる物語は、さまざまに視点を変え、時空を超越して、交錯していく……。
 フィリピン出身の作家が放つ、超絶メタフィクション長篇。

上記内容は本書刊行時のものです。