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アジア・トイレ紀行 山田 七絵(編) - 白水社
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アジア・トイレ紀行 (アジア トイレキコウ)

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発行:白水社
四六判
200ページ
定価 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-560-02486-7   COPY
ISBN 13
9784560024867   COPY
ISBN 10h
4-560-02486-3   COPY
ISBN 10
4560024863   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年11月2日
最終更新日
2026年2月11日
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書評掲載情報

2026-04-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

私たちの生活のなかでも卑近なものと軽んじられがちな空間に、「用を足す」場としてのトイレがある。
しかし開発途上の国々や地域の文脈からすると、ことは違って見えてくる。トイレは、宗教や文化だけでなく公衆衛生、環境・エネルギー問題、ジェンダーや障害者の社会包摂といった社会的課題にかかわる、じつに奥の深いテーマなのだ。
日々調査に携わっている研究者たちは、現地のさまざまなトイレ事情に直面して苦労し、驚き、ときには恐怖を体験し、そして多くの発見をしている。本書で取り上げられるのは、日本をはじめ、東アジアに位置する韓国から東南アジア、南アジア、中央アジアを通って西アジアのトルコにまで至る、19の国と地域だ。トイレからアジアを覗くと何が見えてくるだろうか。
本書は、アジア研究に携わる総勢20名の専門家が急速に変わりゆく各地で遭遇した、トイレをめぐるカルチャー・ショックや現地社会に関するエピソードが満載のエッセイ集である。「いざ」というときに備えて、各エッセイの冒頭にはトイレに関する実用的な現地語講座がつけられているので、ぜひ活用していただきたい。

目次

  はじめに(山田七絵・内藤寛子)
0 総論 アジアのトイレをめぐる冒険(山田七絵)
1 日本 トイレではない。それは、便所(熊谷聡)
2 韓国 紙、流すべきか、流さざるべきか(安倍誠)
3 中国 「大便禁止」の国から見えること(内藤寛子)
4 台湾 トイレの文明化の現在地(佐藤幸人)
5 インドネシア 日本を超える? 隙のない清潔なトイレ(土佐美菜実)
6 マレーシア 「郷に従う」ことの難しさと快適さ(谷口友希子)
7 フィリピン 普通のトイレを使うための障害者たちの知恵(森壮也)
8 ベトナム 奥深き農村トイレ文化(荒神衣美)
9 ラオス 野糞の話をしよう(山田紀彦)
10 カンボジア トイレは怖いところなのか(初鹿野直美)
11 タイ 様式かと多様化の波(高橋尚子)
12 インド トイレ自分小史、政策、尊厳(太田仁志)
13 パキスタン トイレへの(心理的)アクセスがない(牧野百恵)
14 旧ソ連 便座の謎(岡奈津子)
15 ウズベキスタン トイレをめぐる新米研究者の冒険記(土居海斗)
16 イラン 洗え、洗え、の爽やかトイレ(岩﨑葉子)
17 イラク・クルド自治区 最先端の夢のトイレ(能勢美紀)
18 クウェート 略奪されたトイレ(石黒大岳)
19 トルコ いにしえのトイレに思いを馳せつつウォシュレットの原型を体感せよ(今井宏平)
20 中国 農村トイレ回想記(山田七絵)
  おわりに
  執筆者紹介

著者プロフィール

山田 七絵  (ヤマダ ナナエ)  (

1978年、東京都生まれ。アジア経済研究所新領域研究センター環境・資源研究グループ主任研究員。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了、農学博士。専門は中国農業・農村経済、環境問題。2003年アジア経済研究所入所、中国農業科学院(北京市)と青島農業大学(山東省青島市)での2年間の在外研究を経て現職。主な著作に、『現代中国の農村発展と資源管理──村による集団所有と経営』(東京大学出版会、2020年)、『世界珍食紀行』(編著、文藝春秋、2022年)、「日本農業における外国人雇用経営の特徴──移住仲介組織とスキル形成機能に着目して」(『アジア経済』第66巻第3号、2025年)などがある。

内藤 寛子  (ナイトウ ヒロコ)  (

1987年、英国生まれ(0歳で帰国、以降東京都)。アジア経済研究所地域研究センター動向分析グループ副主任調査研究員。2015年慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学、2017年博士号(政策・メディア)取得。東北大学東北アジア研究センター助教を経て、2020年より現職。専門は比較政治学、現代中国政治。主な著作にState Capacity Building in Contemporary China(co-edited with Vida Machikenaite, Singapore: Springer, 2020)、「1980年代後半の行政訴訟法の制定過程における中国共産党の論理──体制内エリートの統制と人民法院の『民主的な』機能」(『アジア研究』第67号第3号、2021年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。