版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
関係を育てる心理臨床 田中千穂子(著/文) - 日本評論社
..
【利用不可】

関係を育てる心理臨床 (カンケイヲソダテルシンリリンショウ) どのようにこころをかよわせあうのか 専門家への手びき (ドノヨウニココロヲカヨワセアウノカ センモンカヘノテビキ)

医学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:日本評論社
四六判
288ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-535-56400-8   COPY
ISBN 13
9784535564008   COPY
ISBN 10h
4-535-56400-0   COPY
ISBN 10
4535564000   COPY
出版者記号
535   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年1月29日
最終更新日
2021年2月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

心理臨床の現場に出て40年。みずからを育ててくれた3つのケースを丹念に描き出し、心理臨床の真髄を示した渾身の書き下ろし。

目次

刊行に寄せて……………神田橋條治
はじめに
  待合室からはじまる「はじめまして」
  子どもはからだの感覚でキャッチする
  からだを介した共感
  「生きた発達」に出会う
  こころを動かし、自分の気持ちをつかうこと
  心理臨床家の仕事
  なぜ私は専門用語をつかわないようにしているのか

第1章 発達相談という心理臨床

  発達相談って?!
  発達相談の様相

1 子どもの側の視点から
  赤い輪の魔法
  三人で一緒の空間を
  からだの張りと精神発達との関係
  発達課題で母子をつなぐ
  読みとってくれる他者がいることで
  より細やかにモノと関われるように
  母子の間にかけるかけ橋

2 お母さんの側の視点から
  穏やかさという不思議な出会い
  インタビューから見えてきた世界
  わが子をひきうけるための知恵として―強い響きをもつふたつのことば
  気持ちのかたまりが溶けてゆくように
  過剰にいれこむ時期もきて
  自分に期待したりがっかりしたりをくり返し……

3 ミカちゃんとお母さんのケースから
  はじめて会った時のお母さん
  はじめて会ったときのミカちゃん―弱々しくだけど笑ったよ
  二回目以降一歳まで―子どもの発達に希望が持てるということ
  一歳をすぎて二歳まで―モノを投げる、かんしゃくをおこす
  お母さんが子育ての協力者をふやしていく
  二歳をすぎて―ミカちゃん、ふたたび落ち着く
  三歳以降―プレイルームでの関わりで
  お母さんとまわりの関係がやわらかくなる
  四歳以降学齢期まで―家族の関係もより豊かに
  あらためてケースから感じ、考えたこと

第2章 ひとりぼっちの世界から関係性の世界への旅
――抱える関係に支えられて

  なぜこのケースを書くのか

1 彼女が病院にきて、ここで相談をすることにきめるまで
  初回の関わり
  以降五回目までの関わり

2  最初の一年目が終わる頃までの面接
  〝あれ〟と〝これ〟がごっちゃになる
  話したいことを話せるようにメモをとる
  なじりあいのけんか面接とそこから得た気づき
  これまで自分を支えてきたもの

3  二年目(翌年の一月~一二月) の面接のなかから
  前の治療者のメッセージの翻訳を
  一度つながった関係は続いてゆく
  自分の不安に気づいてゆく
  押し込めてきた自分の気持ちが蘇ってくる
  おっさんと大おっさんの関係をたとえとして
  どう生きてゆくかの迷い

 4  三年目の面接のなかから
  バラバラだったものがつながってゆく
  雰囲気の世界が彼女を支える
  肝心なところは〝横並び〟の関係で
  手紙をめぐって

 5  四年目の面接のなかから
  ひとのせいにする
  余裕がでてきて素直になって
  先生抱きついてもいいですか
  一生懸命考えて
  セラピーがふつうの雰囲気になってきた

 6  五年目の面接のなかから
  留学の話と関係を育てること
  思わずでた捨てゼリフ
  危機を何とかのりこえて
  自分の足で歩いている感覚
  頼れる人や助けてくれる人がふえてきて
  仕事という現実的な問題をめぐって
  次の危機とたちなおり
  なまなましく言う、は彼女の工夫
  キャッチボールがうまくなる

 7  留学中と戻ってから
  あらためてケースから感じ、考えたこと

第3章 私の話を聞いてください――重度に近い中度知的障碍のある女性が自
分につながってゆく旅

  なぜこのケースを書くのか

 1  カナさんとの出会い
  相談がはじまるまでの経過

 2  相談の経過をたどりながら
  第一期(半年がすぎる頃まで)―関わり方の模索がはじまる
  第二期(二年半がすぎる頃まで)―自分の思いをことばでつかむ
  第三期(四年半がたつ頃まで)―内面をかたることばがふえてゆく
てくる
  第四期(五年半がたってくる)―自分で自分を励まして
  第五期(七年目がすぎる頃まで)―人としての厚みと幅がふえてくる
  第六期(九年目になる頃まで)―母と娘が別々にくるようになる
  第七期(一 年目がすぎるまで)―人との関係性のなかで生きる
  その後の経過

 3  あらためてケースから感じ、考えたこと
  見えにくい知的障碍の人たちのこころの世界
  ことばにいのちを吹き込ませるこころの通いあい
  たっぷりとした時間とこころの育ち
  Aさんとは何だったのか?―空想の世界の友という支えをもって
  わかろうとするこころが相手とつながる

文 献

おわりに

著者プロフィール

田中千穂子  (タナカ チホコ)  (著/文

学習院大学文学部心理学科教授

上記内容は本書刊行時のものです。