版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
絵本をみる眼 松居 直(著) - 筑摩書房
.
【利用不可】

絵本をみる眼 (エホンヲミルメ)

文庫
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:筑摩書房
文庫判
368ページ
定価 1,200 円+税   1,320 円(税込)
ISBN
978-4-480-44031-0   COPY
ISBN 13
9784480440310   COPY
ISBN 10h
4-480-44031-3   COPY
ISBN 10
4480440313   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年5月8日
書店発売日
登録日
2025年3月8日
最終更新日
2025年6月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

子どもにとって絵本とは?──それは確かな手ごたえのある世界が存在し、そこへ入り楽しむことができるもの。『ぐりとぐら』『てぶくろ』『どろんこハリー』など、読み継がれる絵本にはどんな仕掛けがあるのか。日本のイラストレーション史における赤羽末吉、安野光雅、加古里子らの魅力と重要性とは。福音館書店で数多の名作を手がけた著者による不朽の絵本論。
解説 古川信夫

目次

序章 ことばの体験と絵本
第一章 子どもが喜ぶ絵本
1 物語る絵と細部──『てぶくろ』
2 子どもが喜ぶ秘密──『ぐりとぐら』
3 テーマと表現──パット・ハッチンスの絵本
4 物語る力を持ったイラストレーション
5 〝動き〟はさし絵の生命
6 オリジナリティーとリアリティー

第二章 日本の絵本画家の仕事
1 日本のイラストレーションの流れ
2 瀬川康男──現代絵師の芸・線
3 赤羽末吉──物語る力と卓越した構成力
4 安野光雅──絵本の中の位相の空間
5 加古里子──知的生産の技術者
6 田島征三──『ふきまんぶく』の土と『しばてん』の血
7 岩崎ちひろ──数少ない真の抒情画家
8 BIBと日本のイラストレーターたち

第三章 忘れえぬ旅とひと
1 フェリクス・ホフマンの遺産
2 絵本の展望──一九六九年に見たもの
3 タボールの町と世界で最初の絵本
4 すぐれた資質の画家たち
5 白いチマ・チョゴリの印象

第四章 絵本『ももたろう』の誕生
Ⅰ 昔話を再話する
Ⅱ 「桃太郎」にこだわる
Ⅲ 絵本『ももたろう』の誕生
附 二つの「桃太郎」

第五章 編集者論のためのノート
1 絵本づくりの原点
2 求められる二つの眼
3 事故の整理学

掲出図書一覧
執筆紙誌一覧
あとがき
松居直のふたつの眼 古川信夫

著者プロフィール

松居 直  (マツイ タダシ)  (

松居 直(まつい・ただし):1926?2022年。京都生まれ。同志社大学卒業とともに福音館書店に入社。絵本の出版・編集に従事し、1956年に「こどものとも」を創刊。石井桃子、瀬田貞二、松岡享子などと交流を深めるとともに、加古里子、赤羽末吉、堀内誠一、長新太、瀬川康男、安野光雅、中川李枝子ら多くの絵本作家を発掘。『おおきなかぶ』『ぐりとぐら』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、今なお愛される絵本が生まれた。自身も絵本の文や再話を手がけ、海外の優れた絵本も紹介。日本の絵本文化の発展に大きく貢献した。1993年出版界で初めてモービル児童文化賞を受賞。1996年日本児童文芸家協会より「児童文化功労者」の表彰を受ける。著書に『絵本とは何か』(ちくま文庫)、『私のことば体験』(福音館書店)、『絵本は心のへその緒』(ブックスタート)、『松居直のすすめる50の絵本』(教文館)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。